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2014年01月23日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】Jトラストは安値圏モミ合いだが下値固め完了感、積極的な業容拡大戦略を評価して反発のタイミング接近

 Jトラスト<8508>(東2)の株価は安値圏でのモミ合い展開だが、下値固め完了感を強めている。積極的な業容拡大戦略を評価して反発のタイミングが接近しているようだ。

 M&Aや債権承継などの積極活用で業容を拡大し、事業者向け貸付、消費者向け貸付、クレジット・信販、信用保証、債権買取などの金融サービス事業、不動産事業、アミューズメント事業、海外金融事業(消費者金融業、貯蓄銀行業)、その他事業(システム開発など)を展開している。

 国内金融分野では、日本保証(12年3月ロプロが武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、KCカード(11年8月楽天KCを子会社化)、クレディア(12年7月子会社化)、不動産分野・アミューズメント分野ではアドアーズ<4712>(12年6月子会社化)などを傘下に置いている。

 また海外金融分野では、韓国・親愛貯蓄銀行(12年10月貯蓄銀行認可)が未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継し、13年1月に韓国・ソロモン貯蓄銀行から、13年6月に韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けた。13年12月にはJトラスト・アジア(シンガポール)がインドネシアのマヤパダ銀行の株式10%を取得して資本業務提携した。国内で確立したリテール・ファイナンスのビジネスモデルを東南アジアで事業展開する第一弾となる。

 なお1月9日には、韓国・親愛貯蓄銀行が実施する総額500億ウォン(約49億75百万円)の新株発行による増資をKCカードが引き受けると発表した。韓国・親愛貯蓄銀行は今回の増資でBIS比率を改善し、さらなる事業拡大を目指すとしている。

 今期(14年3月期)の連結業績見通しについては非開示としている。13年5月のライツ・オファリングによる調達資金976億円で、金融事業を中心に債権買取やM&Aを予定しているが、タイミングや規模等に不確定要素があるためとしている。第2四半期累計(4月〜9月)はグループ規模拡大に伴う販管費の増加、韓国・親愛貯蓄銀行での貸倒関連費用の増加などで減益だったが、積極的な業容拡大戦略で中期的に収益拡大が期待される。2月13日に第3四半期累計(4月〜12月)の業績発表を予定している。

 なお12月17日に、子会社クレディアに対して12年9月3日付で提起された訴訟に関して、12月16日付で東京地方裁判所より約54億円の支払いを命じる第一審判決の言い渡しがあったが、速やかに東京高等裁判所に対して控訴手続を行う予定と発表した。今期業績に与える影響は精査中としている。

 株価の動きを見ると、第2四半期累計減額修正を嫌気して11月12日の安値1164円まで急落した。その後は切り返しの動きとなって概ね1300円〜1500円近辺でモミ合う展開だ。1月22日の終値は1350円だった。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、1300円台を割り込む動きは見られず下値固め完了感を強めている。積極的な業容拡大戦略を評価して反発のタイミングが接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:28 | アナリスト水田雅展の銘柄分析