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2014年02月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは前期業績嫌気して急落したが足元で下げ止まり感、反発のタイミング接近

 グラフィクス制作支援や電子書籍関連のアートスパークホールディングス<3663>(東2)の株価は、1月31日に発表した前期(13年12月期)業績が計画を下回ったことに加えて、全般地合い悪化も影響して急落した。ただし足元では下げ止まり感を強めている。一旦は反発のタイミングだろう。

 セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社である。電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどのUI/UX事業を展開し、両社のグラフィクス技術を結集してシナジー効果を最大化する戦略だ。マンガ制作ソフト「ComicStudio」はデジタル制作マンガのほぼすべてに使用され、2001年の販売開始から世界累計出荷本数が160万本を超えている。

 13年11月にはセルシスが提供する電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」が、インフォコム<4348>グループでキャリア公式メニュー1位独占の「めちゃコミック」を運営するアムタスの新電子書籍配信サービス「ekubostore」に採用された。また13年12月には、エイチアイがZMPの第三者割当増資の一部を引き受けた。ZMPが持つロボットカー関連技術で培われた車両情報の入出力制御ノウハウと連携して運転支援ソリューションを提供する。

 1月31日に発表した前期(13年12月期)の連結業績は、売上高が36億85百万円、営業利益が69百万円の赤字、経常利益が68百万円の赤字、純利益が42百万円の黒字だった。セグメント別売上高は、コンテンツソリューション事業が12億82百万円、クリエイターサポート事業が6億37百万円、UI/UX事業が14億89百万円、事業規模を縮小しているアプリケーション事業が2億99百万円だった。

 売上高はほぼ計画水準で、人員削減など事業構造改革の効果もあったが、UI/UX事業における外注費の一時的増加が影響して営業赤字、経常赤字が残った。純利益については投資有価証券売却益が寄与して黒字化した。利益はいずれも計画を下回ったが、前期(9カ月決算)の営業赤字6億67百万円、経常赤字6億90百万円、最終赤字13億50百万円との比較で見ると赤字幅は縮小した。

 今期(14年12月期)の見通しは売上高が前期比2.4%増の37億75百万円、営業利益が63百万円、経常利益が36百万円、純利益が26百万円の黒字としている。コンテンツソリューション事業での法人向けグラフィクス関連強化、クリエイターサポート事業での国内直販強化などに加えて、製品開発の効率化や原価管理の徹底などで通期営業利益の黒字化を見込んでいる。純利益については法人税等の計上で減益見込みだ。営業損益の着実な改善を期待したい。

 株価の動きを見ると、1月31日発表の前期業績が計画を下回ったことに加えて、全般地合い悪化の影響も受けて1月31日の終値607円から、2月3日、2月4日と2営業日連続のストップ安で407円まで急落し、さらに2月5日には361円まで調整する場面があった。ただし2月5日は終値で398円に戻し、2月6日は反発に転じている。前期業績に対する失望売りはほぼ一巡した可能性があるだろう。

 2月6日の終値415円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円90銭で算出)は106倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS340円55銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するマイナス乖離率が30%を超えて、売られ過ぎ水準に達している。目先的には反発局面となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:31 | アナリスト水田雅展の銘柄分析