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2014年02月20日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】Jトラストは切り返しの動き、積極的業容拡大戦略に評価余地

 Jトラスト<8508>(東2)の株価は軟調展開が続いたが、足元で切り返しの動きを強めている。第3四半期累計業績発表でアク抜けとなった可能性もあり、積極的な業容拡大戦略を評価して出直り展開となりそうだ。

 M&Aや債権承継などの積極活用で業容を拡大し、事業者向け貸付、消費者向け貸付、クレジット・信販、信用保証、債権買取などの金融サービス事業、および不動産事業、アミューズメント事業、海外金融事業(消費者金融業、貯蓄銀行業)、その他事業(システム開発など)を展開している。

 国内金融分野では、日本保証(12年3月ロプロが武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、KCカード(11年8月楽天KCを子会社化)、クレディア(12年7月子会社化)、国内不動産分野・アミューズメント分野ではアドアーズ<4712>(12年6月子会社化)などを傘下に置いている。なお西京カードについては、14年1月に保有株式の全てを西京銀行に譲渡した。

 海外金融分野では、11年4月に消費者金融の韓国・ネオラインクレジット貸付を子会社化し、韓国・親愛貯蓄銀行(12年10月に貯蓄銀行認可)は未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継し、13年1月には韓国・ソロモン貯蓄銀行から、13年6月には韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けた。13年12月には、Jトラスト・アジア(シンガポール)がインドネシアのマヤパダ銀行の株式10%を取得して資本業務提携した。

 2月12日には、韓国・ハイキャピタル貸付の全株式を取得(3月11日予定)して子会社化すると発表した。金融当局から許可を得られることを前提として韓国・親愛貯蓄銀行と合併させる予定だ。また2月14日には、韓国・ケージェイアイ貸付(KJI)の全株式を取得(3月11日予定)して子会社化すると発表した。

 2月13日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)連結業績は前年同期比8.3%増収、同47.5%営業減益、同57.1%経常減益、同79.9%最終減益だった。アドアーズや韓国・親愛貯蓄銀行の通期連結も寄与して増収だったが、グループ事業規模拡大に伴う人件費や経費の増加、韓国・親愛貯蓄銀行における貸倒関係費用の増加、クレディアに対する訴訟関連での訴訟損失引当金繰入(特別損失計上)などで大幅減益だった。なお13年12月には、整理回収機構に対する借入金等の債務について期限前の完済を行い、財務基盤を強化している。

 通期の見通しについては非開示としている。13年5月のライツ・オファリングによる調達資金976億円で、金融事業を中心に債権買取やM&Aを予定しているが、現時点では合理的な業績予想の算定が困難なためとしている。積極的な業容拡大戦略で中期的に収益拡大が期待される。

 株価の動きを見ると、13年5月のライツ・オファリング以降、水準を切り下げて軟調展開が続いている。1月下旬〜2月上旬には全般地合い悪化も影響する形となり、2月4日の905円まで下押す場面があった。ただし2月4日安値をボトムとして急反発し、足元では1200円近辺まで戻して切り返しの動きだ。第3四半期累計業績発表でアク抜けとなった可能性もあるだろう。

 2月19日の終値は1174円だった。指標面で見ると今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(今期第3四半期累計実績の連結BPS1394円23銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線が抵抗線の形だが、これを突破すれば強基調に転換して出直り展開となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:46 | アナリスト水田雅展の銘柄分析