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2014年03月24日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】山下医科器械は売りが一巡して反発のタイミング接近

 医療機器商社の山下医科器械<3022>(東1)の株価は、個別の悪材料に全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では売り一巡感を強めている。反発のタイミングが接近しているようだ。

 九州を地盤とする医療機器商社である。医療機器の販売・メンテナンス、医療材料・消耗品などの販売を主力として、子会社イーピーメディックは整形インプラントの製造販売を展開している。九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を最重点戦略として推進するとともに、医療機関向けSPD(病院医療材料管理業務)の契約施設数増加に対応するため13年7月に福岡SPDセンターを新設し、鳥栖SPDセンターとの2拠点体制とした。

 13年12月25日に判明した従業員による不正行為に関して、2月14日に過去の有価証券報告書、および今期(14年5月期)第1四半期(6月〜8月)決算短信の訂正を発表した。不正行為による不正な売上高の総額は約2億64百万円だった。今後は再発防止と信頼回復に向けて実効性のある再発防止策を即時に徹底して実施するとしている。

 なお2月28日に独立行政法人国立病院機構から処分を受けたと発表している。処分内容は〔1〕指名停止 期間14年2月28日〜14年11月27日の9カ月、〔2〕一般競争参加資格の降格 期間14年11月28日〜15年8月27日の9カ月で、対象地区は全国(独立行政法人国立病院機構管轄の全施設)である。当該処分の対象となる施設の前期(13年5月期)売上高は全社売上高の1割強だが、今期業績見通しに変更はないとしている。

 今期(14年5月期)連結業績見通しについては前回予想(7月11日公表、前期決算訂正のため伸び率は修正)を据え置いて、売上高が前期比0.4%増の473億29百万円、営業利益が同20.2%減の4億22百万円、経常利益が同16.3%減の4億97百万円、純利益が同13.3%減の2億79百万円としている。

 第2四半期累計(6月〜11月)は計画を上回る増収増益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が49.9%、営業利益が108.5%、経常利益が98.0%、純利益が101.1%で利益はほぼ達成している。福岡SPDセンターの新設費用に加えて、2月28日発表の指名停止の影響なども考慮して通期見通しを据え置いている。ただし上振れの可能性もありそうだ。

 株価の動きを見ると、従業員の不正行為判明、業績発表の延期、さらに指名停止という悪材料に加えて、全般地合い悪化も影響して水準を切り下げた。3月3日には1465円まで下押す場面があった。しかし足元は1600円近辺まで戻している。悪材料を嫌気した売りが一巡したようだ。

 3月20日の終値1578円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円61銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間33円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(訂正後の前期実績連結BPS2043円57銭で算出)は0.8倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、3月安値で下ヒゲを付けて売り一巡感を強めている。反発のタイミングが接近しているようだ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:39 | アナリスト水田雅展の銘柄分析