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2014年03月27日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】Jトラストは出直りの動きが本格化、強基調に転換して上げ足加速へ

 Jトラスト<8508>(東2)の株価は出直りの動きが本格化してきた。積極的な業容拡大戦略を評価して強基調に転換し、上げ足を加速する可能性があるだろう。

 M&Aや債権承継などの積極活用で業容を拡大し、事業者向け貸付、消費者向け貸付、クレジット・信販、信用保証、債権買取などの金融サービス事業、および不動産事業、アミューズメント事業、海外金融事業(消費者金融業、貯蓄銀行業)、その他事業(システム開発など)を展開している。

 国内金融分野では、日本保証(12年3月ロプロが武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、KCカード(11年8月楽天KCを子会社化)、クレディア(12年7月子会社化)、国内不動産分野・アミューズメント分野ではアドアーズ<4712>(12年6月子会社化)などを傘下に置いている。

 海外金融分野では韓国での事業基盤確立を推進している。11年4月に消費者金融の韓国・ネオラインクレジット貸付を子会社化した。12年10月に貯蓄銀行の認可を受けた韓国・親愛貯蓄銀行は未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継し、13年1月には韓国・ソロモン貯蓄銀行から、13年6月には韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けた。さらに14年2月には韓国・ハイキャピタル貸付の子会社化(韓国・親愛貯蓄銀行と合併予定)と、韓国・ケージェイアイ貸付(KJI)の子会社化を発表した。

 また13年12月にはJトラスト・アジア(シンガポール)が、インドネシアのマヤパダ銀行と資本業務提携した。アジア地域での本格事業展開も検討する方針だ。

 今期(14年3月期)の連結業績見通しは非開示としている。13年5月のライツ・オファリングによる調達資金976億円で、金融事業を中心に債権買取やM&Aを予定しているが、現時点では合理的な業績予想の算定が困難なためとしている。債権買取やM&Aの実行がやや遅れているようだが「慌てて高い買い物はしない」方針としている。

 3月26日には、合同会社サンマリンホールディングス(福岡県福岡市)が保有するNUCS(宮崎県を地盤にオートローンを主要商品として個品割賦事業などを展開)の株式を取得するとともに、サンマリンホールディングスのNUCSに対する貸付金を譲り受けると発表した。負ののれんが発生する見込みだが、確定次第速やかに開示するとしている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は、グループ事業規模拡大に伴う人件費や経費の増加、韓国・親愛貯蓄銀行における貸倒関係費用の増加、クレディアに対する訴訟関連での訴訟損失引当金繰入などが影響して大幅減益だったが、積極的な業容拡大戦略で中期的に収益拡大が期待される。

 株価の動きを見ると、13年5月のライツ・オファリング以降は軟調展開が続いたが、2月安値905円から急反発して水準切り上げの展開となった。足元では3月17日に1442円まで戻している。2月13日の第3四半期累計業績発表でアク抜け感が強まり、中期的な収益拡大を期待する動きだろう。

 3月26日の終値1357円を指標面で見ると、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(今期第3四半期累計実績の連結BPS1394円23銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。26週移動平均線を突破すれば強基調への転換を確認して上げ足を加速する可能性があるだろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:56 | アナリスト水田雅展の銘柄分析