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2014年04月22日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークHDは安値圏から急動意の展開

■営業損益改善基調を評価して戻り歩調

 グラフィクス制作支援や電子書籍関連のアートスパークホールディングス<3663>(東2)の株価は安値圏から急動意の展開となった。目先的な過熱感はあるが、営業損益改善基調を評価して戻り歩調の展開だろう。4月25日予定の第1四半期(1月〜3月)の業績発表が接近して期待感が高まる可能性もありそうだ。

 セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどのUI/UX事業を展開している。グラフィクス技術を結集してシナジー効果を最大化する戦略だ。

 マンガ制作ソフト「ComicStudio」はデジタル制作マンガのほぼすべてに使用され、01年の販売開始から世界累計出荷本数が160万本を超えている。13年11月にはセルシスの電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」が、インフォコム<4348>グループのアムタスの電子書籍配信サービス「ekubostore」に採用された。14年3月にはセルシスのマンガ・イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の出荷本数が40万本を超えたと発表している。

 13年12月には、エイチアイがZMPの第三者割当増資の一部を引き受けた。ZMPが持つロボットカー関連技術で培われた車両情報入出力制御ノウハウと連携して運転支援ソリューションを提供する。14年2月にはエイチアイがエイチアイ関西の株式を取得して孫会社化した。UI/UX事業における関西地区の事業規模拡大の拠点とする。

 また4月11日にはエイチアイがユーアイズデザインの株式を取得して孫会社化すると発表した。13年6月にエイチアイがユーアイズデザインと組み込み機器向けソフトウェア開発分野で戦略的業務提携を締結したが、さらに孫会社かでデザインエンジニアリング活動を強化する方針だ。

 今期(14年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の37億75百万円、営業利益が63百万円(前期は69百万円の赤字)、経常利益が36百万円(同68百万円の赤字)、純利益が同39.3%減の26百万円としている。純利益は法人税等の関係で減益見込みだが、コンテンツソリューション事業での法人向けグラフィクス関連強化、クリエイターサポート事業での国内直販強化などに加えて、製品開発の効率化や原価管理の徹底などで営業黒字化を見込んでいる。

 株価の動きを見ると、3月26日の直近安値307円から切り返しの動きとなった。さらに4月10日から急動意の展開となり、3営業日連続のストップ高を含めて4月15日の650円まで急伸した。3月安値で底打ちを確認したようだ。足元は急騰の反動局面だが、急騰前の水準まで下押すことなく500円近辺を維持している。4月21日には一時ストップ高水準の568円まで急伸する場面があった。

 4月21日の終値505円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円90銭で算出)は129倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS340円55銭で算出)は1.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が拡大して目先的な過熱感を残しているが、週足チャートで見ると1月末〜2月初に空けた窓埋めが完了し、さらに26週移動平均線突破の動きを強めている。営業損益改善基調を評価して戻り歩調の展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:03 | アナリスト水田雅展の銘柄分析