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2014年04月28日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】山下医科器械は出直りの動き鮮明、好業績を評価して高値圏目指す

 医療機器商社の山下医科器械<3022>(東1)の株価は出直りの動きを鮮明にしている。強基調に転換した形であり、好業績を評価して高値圏を目指す展開となりそうだ。5月期末一括の配当も注目点だろう。

 九州を地盤とする医療機器商社である。医療機器の販売・メンテナンス、医療材料・消耗品などの販売を主力として、子会社イーピーメディックは整形インプラントを製造販売している。九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を最重点戦略として、医療機関向けSPD(病院医療材料管理業務)の契約施設数増加に対応するため13年7月に福岡SPDセンターを新設し、鳥栖SPDセンターとの2拠点体制とした。

 13年12月に判明した従業員による不正行為に関して、2月14日に過去の有価証券報告書および今期(14年5月期)第1四半期(6月〜8月)決算短信の訂正を発表した。2月28日には独立行政法人国立病院機構から指名停止および一般競争参加資格降格の処分を受けた。当該処分の対象となる施設の前期(13年5月期)売上高は全社売上高の1割強である。そして4月17日には今回の不正行為に関して「再発防止策実施状況」を発表している。再発防止と信頼回復に向けて、実施状況については今後も随時報告する方針だ。

 今期(14年5月期)連結業績見通し(7月11日公表、前期決算訂正のため伸び率は修正)は売上高が前期比0.4%増の473億29百万円、営業利益が同20.2%減の4億22百万円、経常利益が同16.3%減の4億97百万円、そして純利益が同13.3%減の2億79百万円としている。

 メディカルサービス分野で放射線室関連がやや低調だが、一般機器分野では病院建替えや設備更新に伴って手術室ユニットシステムや超音波診断装置などの医療機器備品、一般消耗品分野ではSPD契約施設増加に伴って医療機器消耗品、低侵襲治療分野では内視鏡備品や内視鏡処置用医療材料、医療情報分野では医用画像情報システムなどが好調に推移する。

 第3四半期累計(6月〜2月)は大幅増収増益となり、利益は通期見通しを大幅に超過達成している。福岡SPDセンターの新設費用、2月28日発表の指名停止の影響、そして4月の診療報酬・医療材料価格改定の影響などを考慮して通期見通しを据え置いているが、通期利益の増額は濃厚だろう。

 株価の動きを見ると、3月3日の1465円をボトムとして切り返しの展開となった。3月31日の1790円まで戻した後、一旦は1680円近辺まで反落したが、足元では水準を切り上げて出直りの動きを鮮明にしている。4月25日には1800円まで上伸した。悪材料を嫌気した売りが一巡して好業績を評価する動きだろう。

 4月25日の終値1798円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円61銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間33円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(訂正後の前期実績連結BPS2043円57銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると、戻りを押さえていた13週移動平均線と26週移動平均線を突破し、さらに足元では52週移動平均線も突破した。下値を切り上げて強基調に転換した形であり、好業績を評価して高値圏を目指す展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 08:03 | アナリスト水田雅展の銘柄分析