スマートフォン解析

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2014年05月28日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】Jトラストは調整一巡して反発、積極的な業容拡大戦略を評価

 Jトラスト<8508>(東2)の株価は、全般地合い悪化も影響して上値を切り下げる展開だったが、足元では調整一巡して反発の動きを強めている。積極的な業容拡大戦略を評価して出直り展開だろう。自民党が貸金業者に対する金利規制や総量規制の緩和の検討を開始したことも支援材料だ。

 M&Aや債権承継などの積極活用で業容を拡大し、事業者向け貸付、消費者向け貸付、クレジット・信販、信用保証、債権買取などの金融サービス事業、および不動産事業、アミューズメント事業、海外金融事業(消費者金融業、貯蓄銀行業)、その他事業(システム開発など)を展開している。

 国内金融分野では、日本保証(12年3月ロプロが武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、パルティール債権回収、KCカード(11年8月楽天KCを子会社化)、クレディア(12年7月子会社化)、国内不動産分野・アミューズメント分野ではアドアーズ<4712>(12年6月子会社化)などを傘下に置いている。14年3月には個品割賦事業などを展開するNUCS(宮崎県宮崎市)を子会社化した。

 海外金融分野では韓国での事業基盤確立を推進している。11年4月に消費者金融の韓国・ネオラインクレジット貸付を子会社化した。12年10月に貯蓄銀行の認可を受けた韓国・親愛貯蓄銀行は未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継し、13年1月には韓国・ソロモン貯蓄銀行から、13年6月には韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けた。14年3月には韓国・ハイキャピタル貸付、韓国・ケージェイアイ貸付(KJI)を子会社化した。また13年12月にはJトラスト・アジア(シンガポール)がインドネシアのマヤパダ銀行と資本業務提携した。東南アジア地域での本格事業展開も検討する方針だ。

 5月14日に発表した前期(14年3月期)の連結業績(14年5月12日に見通しを公表)は、売上高が前々期比11.2%増の619億26百万円、営業利益が同14.5%増の137億45百万円、経常利益が同2.6%減の133億51百万円、純利益が同16.3%減の111億45百万円だった。配当予想は同3円増配の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)とした。

 売上高は、国内の営業貸付金および割賦立替金の残高減少で貸付金利息と割賦立替手数料が減収だったが、アドアーズの通期連結、韓国・親愛貯蓄銀行における連結対象期間見直しに伴う銀行業営業収益の増加などが寄与した。利益面では、事業規模拡大などで営業費用や販管費が増加したが、貸倒費用の減少などが寄与して営業増益だった。経常利益はライツ・オファリングに係る株式交付費用の計上など、純利益は訴訟損失引当金繰入などが影響して減益となった。

 セグメント別営業利益(連結消去前)を見ると、金融事業は同7.0%減の114億35百万円、不動産事業は同83.8%増の4億96百万円、アミューズメント事業は同3.8倍の9億51百万円、海外事業は30億46百万円の黒字(前々期は3億36百万円の赤字)、その他事業は同58.6%減の70百万円だった。金融事業は営業収益の減少が影響した。海外事業は韓国・親愛貯蓄銀行における連結対象期間見直しに伴う銀行業営業収益の増加、および貸倒引当金見積もりの変更に伴う貸倒引当金繰入額の減少が寄与した。

 今期(15年3月期)連結業績見通しは非開示としている。配当予想は前期と同額の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)とした。13年5月のライツ・オファリングで調達した資金を活用して国内外を問わず、これまで以上に規模の大きい債権買取およびM&Aに取り組み、収益力の向上、強固な財務体質と成長基盤の確立を目指すが、今期業績についてはM&A案件の成否に左右されることに加えて、新規連結子会社についての事業再編や許認可などの影響を受けるため、現時点では合理的な業績予想の算定が困難としている。積極的な業容拡大戦略で収益拡大が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、2月安値905円から3月1442円まで一旦は反発したが、全般地合い悪化も影響して反落し、その後は上値を切り下げる形となった。ただし2月安値水準まで下押す動きは見られず、足元では5月19日の直近安値1037円から5月27日の1146円まで反発して調整一巡感を強めている。

 5月27日の終値1120円を指標面で見ると、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1502円54銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると1000円近辺が下値支持線となり、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。調整一巡して出直りの動きが本格化しそうだ。

>>JトラストのMedia−IR企業情報

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:16 | アナリスト水田雅展の銘柄分析