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2014年06月11日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】陽光都市開発は安値圏モミ合いから上放れて強基調へ転換

 投資用マンション企画・販売の陽光都市開発<8946>(JQS)の株価は、5月直近安値142円から反発して出直りの動きを強めている。6月10日には175円まで上値を伸ばす場面があった。安値圏モミ合いから上放れて強基調へ転換の可能性があり、財務基盤改善や収益改善基調を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

 投資用マンション「グリフィンシリーズ」の企画・販売事業を縮小し、不動産管理・賃貸・仲介事業のストック型フィービジネスへの事業構造転換で収益基盤を強化している。

 13年8月にアパマンショップホールディングス<8889>の子会社アパマンショップネットワークとFC加盟契約を締結し、13年10月にストライダーズ<9816>と資本業務提携した。14年4月には当社の不動産仲介事業を子会社の陽光アセット・インベスターズに事業譲渡して、同社の商号をグリフィン・パートナーズに変更した。

 14年1月には、徳威企業発展有限公司(上海)およびストライダーズによる当社新株予約権行使で自己資本比率が大幅に改善した。今期(14年12月期)第1四半期末(14年3月末)の自己資本は6億66百万円、自己資本比率は25.9%、1株当たり純資産(BPS)は55円33銭となり、前期末(13年12月末)の自己資本1億90百万円、自己資本比率9.0%、BPS19円92銭に対して財務基盤が大幅に改善している。財務基盤が強化されたことでM&Aの積極化や不動産販売事業の再構築も目指している。

 中国における不動産関連事業に関しては、14年2月に柏雅資本集団控股有限公司(香港)の連結子会社化が完了し、香港柏雅の子会社および孫会社である柏雅酒店管理(上海)有限公司(酒店管理)および上海柏雅投資管理有限公司(投資管理)も合わせて3社(ベルグラビアグループ)を連結化した。酒店管理はサービスアパートメントの運営・管理コンサルティング、投資管理はサービスアパートメントをサブリース管理方式でオーナーから賃借して運営管理している。

 なお5月30日には、ベルグラビアグループ3社のうち上海柏雅投資管理有限公司(投資管理)の全株式を、中国の深圳市花様年物業服務有限公司に譲渡(14年6月30日予定)すると発表した。ベルグラビアグループについては今後、コンサルティング管理方式での受託を増やして収益を向上させる方針とした。

 今期(14年12月期)の連結業績見通しは前回予想(2月28日公表)を据え置いて、売上高が前期比67.1%増の17億60百万円、営業利益が同22.6%増の1億29百万円、経常利益が同66.0%増の1億円、純利益が同62.8%増の90百万円としている。不動産販売事業での投資用マンション1棟引き渡しが牽引し、不動産管理事業の着実な拡大や新規連結のベルグラビアグループ2社も寄与する。

 なお上海柏雅投資管理有限公司(投資管理)の全株式譲渡によって、特別利益の計上、のれん償却費用計上の見直しが見込まれるが、連結会計処理の精査が完了し、開示が必要であると判断された場合には速やかに開示するとしている。通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が32.0%、営業利益が46.5%、経常利益が50.0%、純利益が51.1%であり、収益は改善基調だろう。

 株価の動きを見ると、5月中旬に地合い悪化も影響して150円〜170円近辺のモミ合いから下押しの形となったが、5月20日と5月21日に付けた直近安値142円から反発して出直りの動きを強めている。6月10日には前日比8円(4.79%)高の175円まで上値を伸ばす場面があった。財務基盤改善や収益改善基調を評価する動きだろう。

 6月10日の終値167円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円50銭で算出)は22倍近辺、実績PBR(14年12月期第1四半期実績の連結BPS55円33銭で算出)は3.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して上伸している。安値圏モミ合いから上放れて強基調へ転換の可能性があり、出直りの動きが本格化しそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:41 | アナリスト水田雅展の銘柄分析