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2014年06月20日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイは14年9月期業績上振れ期待で出直り

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)の株価は、780円〜800円近辺でモミ合う展開だったが、4月安値780円を割り込むことなく、レンジ下限から切り返しの動きを強めている。6月19日には811円まで上値を伸ばす場面があった。今期(14年9月期)増収増益見通しで上振れ期待が高く、出直りの動きが本格化しそうだ。低PBRも支援材料だろう。

 冷蔵倉庫事業を利益柱として、水産品・畜産品・農産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期〜14年9月期)では、重点戦略として低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開やドメイン拡充を掲げ、物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化している。

 総合低温物流サービスでは冷蔵倉庫事業の能力増強を推進している。14年4月に北海道小樽市・石狩第2物流センターが竣工し、さらに14年6月竣工予定で大阪市・夢洲物流センター(仮称)、14年10月竣工予定で宮崎県都城市・都城第2物流センター(仮称)を建設中だ。海外はASEAN地域への事業展開を本格化して、14年2月にタイ・ワンノイ物流センター2号棟を新設した。さらに14年3月にはタイ・バンパコン第2物流センター(仮称)を着工(15年7月竣工予定)した。

 今期(14年9月期)の連結業績見通し(13年11月14日公表)は、売上高が前期比9.5%増の1300億円、営業利益が同20.7%増の45億円、経常利益が同18.2%増の45億円、純利益が同8.3%増の25億円で、配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 新規物流センター稼働に伴って償却負担が増加するが、景気回復を背景として冷蔵倉庫事業の貨物取扱量が高水準で推移する。子会社タイヨコレイの収益拡大も寄与する。食品販売事業では水産品の市況上昇に加えて、回転率重視の施策が寄与して営業損益が大幅に改善する。

 セグメント別計画を見ると、冷蔵倉庫事業は売上高が同7.6%増の230億29百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同7.2%増の51億円、食品販売事業は売上高が同10.0%増の1069億61百万円、営業利益が同2.0倍の14億75百万円としている。

 第2四半期累計(10月〜3月)は前年同期比21.2%増収、同16.5%営業増益、同10.4%経常増益、同8.8%最終増益で、計画を上回る増収増益だった。そして通期見通しに対する進捗率は売上高が52.4%、営業利益が59.3%、経常利益が58.8%、純利益が64.6%と高水準である。通期増額の可能性が高いだろう。

 株価の動きを見ると、3月と4月の戻り高値860円から反落してやや上値が重くなり、5月中旬以降は概ね780円〜800円近辺でモミ合う展開だった。しかし4月安値780円を割り込むことなく、足元ではレンジ下限から切り返しの動きを強めている。6月19日には811円まで上値を伸ばす場面があった。今期増収増益見通しを評価する動きだろう。

 6月19日の終値806円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1114円84銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。徐々に下値を切り上げる形であり、強基調に転換して出直りの動きが本格化しそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:56 | アナリスト水田雅展の銘柄分析