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2014年07月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】神鋼商事は1月高値突破して上伸

 鉄鋼・非鉄金属関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価は、4月の直近安値191円から急反発して強基調に転換した流れを継続し、高値更新の展開となった。6月16日に245円を付けて1月高値243円を突破し、さらに6月23日には255円まで上値を伸ばした。今期(15年3月期)増収増益見通しや指標面の割安感を支援材料として上値追いの展開だろう。

 鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器などを扱う商社である。13年6月発表の中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)では、数値目標として16年3月期の売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指して、グローバルビジネス展開を加速させる方針だ。

 14年3月には、メキシコにおける線材二次加工拠点(冷間圧造用鋼線製造・販売)としての合弁会社設立について、当社、神戸製鋼所、メタルワン、大阪精工、米Republic Steelの5社共同で検討を開始すると発表した。15年半ばの稼動を目指して事業計画に関する協議・検討を行う。

 14年4月には、筒中金属産業が新設分割で設立する国内卸売事業会社の株式70%を取得(14年7月予定)して子会社化すると発表した。筒中金属産業は自動車および液晶・半導体装置分野に多くの優良顧客を有しており、子会社化することによって非鉄金属部門の収益力を強化する戦略だ。

 今期(15年3月期)連結業績見通し(4月28日公表)は、売上高が前期比11.8%増の9400億円、営業利益が同22.0%増の70億円、経常利益が同20.3%増の64億円、純利益が同26.6%増の40億円で、配当予想は前期と同額の年間6円(第2四半期末3円、期末3円)としている。グローバルビジネスの展開を強化して大幅増収増益の見込みだ。

 世界的な景気回復も背景として自動車生産や粗鋼生産が高水準であり、鉄鋼製品セグメント、鉄鋼原料セグメント、非鉄金属セグメントが引き続き好調に推移する。前期は大型案件一巡の影響を受けた機械・情報セグメントも設備投資需要の回復が寄与する。グローバル展開強化の効果で中期的にも増収増益基調が期待される。

 株価の動きを見ると、4月の直近安値191円から急反発して強基調に転換した流れを継続し、高値更新の展開となった。急騰した4月28日の239円から利益確定売りで一旦反落したが、5月21日の216円から切り返し、6月16日に245円を付けて1月高値243円を突破した。さらに6月23日には255円まで上値を伸ばした。好業績を評価する動きだろう。

 7月4日の終値249円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円17銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS399円53銭で算出)は0.6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調だろう。指標面の割安感も支援材料であり上値追いの展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:11 | アナリスト水田雅展の銘柄分析