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2014年08月26日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイは7月高値から一旦反落したがボックス上放れの動き

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ<2874>(東1)の株価は、780円近辺のボックスレンジ下限から切り返して7月29日の年初来高値884円まで上伸した。その後は一旦反落したが、足元は830円〜840円近辺で推移してボックスレンジから上放れの動きを強めている。強基調に転換した形であり、低PBRも支援材料として上値を試す展開だろう。

 冷蔵倉庫事業を利益柱として、水産品・畜産品・農産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期〜14年9月期)では、重点戦略として低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開やドメイン拡充を掲げ、物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化している。

 総合低温物流サービスでは冷蔵倉庫事業の能力増強を推進し、14年4月に北海道小樽市・石狩第2物流センター、14年6月に大阪市・夢洲物流センターが竣工した。さらに14年10月竣工予定で宮崎県都城市・都城第2物流センター(仮称)を建設中だ。海外はASEAN地域への展開を本格化して14年2月にタイ・ワンノイ物流センター2号棟を竣工した。さらに14年3月にはタイ・バンパコン第2物流センター(仮称)を着工(15年7月竣工予定)した。

 8月11日発表の今期(14年9月期)第3四半期累計(10月〜6月)連結業績は、売上高が前年同期比21.1%増の1039億36百万円、営業利益が同5.3%増の33億51百万円、経常利益が同1.9%増の33億77百万円、純利益が同0.8%増の20億33百万円だった。

 セグメント別動向を見ると、冷蔵倉庫事業は売上高が同3.3%増の165億62百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同2.6%増の39億19百万円だった。タイ・ワンノイ物流センター2号棟および北海道小樽市・石狩第2物流センターが稼働し、立ち上がり諸費用や減価償却費の増加が減益要因だったが、全体としては貨物取扱量が順調に増加して増収増益だった。

 食品販売事業は売上高が同25.2%増の873億50百万円、営業利益が同42.7%増の9億55百万円だった。水産品は取扱数量が減少したが、相場の高値推移が寄与した。畜産品は回転率重視の販売施策が奏功した。農産品は利益率が改善した。

 通期の連結業績見通しは前回予想(13年11月14日公表)を据え置いて売上高が前期比9.5%増の1300億円、営業利益が同20.7%増の45億円、経常利益が同18.2%増の45億円、純利益が同8.3%増の25億円、配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 新規物流センター稼働に伴って立ち上がり諸費用や減価償却負担が増加するが、景気回復を背景として冷蔵倉庫事業の貨物取扱量が高水準で推移する見込みだ。子会社タイヨコレイの収益拡大も寄与する。食品販売事業では水産品の相場高値推移に加えて、回転率重視の施策が寄与して営業損益が大幅に改善する見込みだ。

 セグメント別計画は、冷蔵倉庫事業の売上高が同7.6%増の230億29百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同7.2%増の51億円、食品販売事業の売上高が同10.0%増の1069億61百万円、営業利益が同2.0倍の14億75百万円としている。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が80.0%、営業利益が74.5%、経常利益が75.1%、純利益が81.3%である。概ね順調な水準であり、純利益は増額の可能性があるだろう。

 なお株主優待については、毎年9月30日現在の1000株以上保有株主に対して実施している。優待内容は1000株以上〜3000株未満保有株主に対して鮭切身詰め合わせ、3000株以上保有株主に対して北海道産ホタテ・いくらセットを贈呈する。

 株価の動きを見ると、780円近辺のボックスレンジ下限から切り返して7月29日の年初来高値884円まで上伸した。その後は全般地合い悪化も影響して一旦反落したが、足元は830円〜840円近辺で推移してボックスレンジから上放れの動きを強めている。

 8月25日の終値832円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は17〜18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1114円84銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を一旦割り込んだが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調に転換した形であり、低PBRも支援材料として上値を試す展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 08:07 | アナリスト水田雅展の銘柄分析