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2014年09月02日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】神鋼商事は7月高値突破して上伸、割安感評価して上値追い

 鉄鋼・非鉄金属関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価は、6月中旬〜8月下旬は概ね235円〜255円近辺のレンジでもモミ合う展開だったが、8月26日に261円を付けて7月28日の高値256円を突破した。そして9月1日には268円まで上伸している。上昇トレンド継続を確認した形であり、今期(15年3月期)好業績見通しや指標面の割安感を評価して上値追いの展開だろう。

 鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器などを扱う商社である。13年6月発表の中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)では、数値目標として16年3月期の売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げ、神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指して、グローバルビジネス展開を加速させている。

 14年3月には、メキシコにおける線材二次加工拠点(冷間圧造用鋼線製造・販売)としての合弁会社設立について、当社、神戸製鋼所、メタルワン、大阪精工、米Republic Steelの5社共同で検討を開始すると発表した。15年半ばの稼動を目指して事業計画に関する協議・検討を行う。

 14年7月には筒中金属産業が新設分割で設立した国内卸売事業会社の株式70%を取得して子会社化した。筒中金属産業は自動車および液晶・半導体装置分野に多くの優良顧客を有しており、子会社化することによって非鉄金属部門の収益力を強化する。

 今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(4月28日公表)を据え置いて売上高が前期比11.8%増の9400億円、営業利益が同22.0%増の70億円、経常利益が同20.3%増の64億円、純利益が同26.6%増の40億円、そして配当予想が前期と同額の年間6円(第2四半期末3円、期末3円)としている。

 グローバルビジネス展開を強化して大幅増収増益の見込みだ。世界的に自動車生産が高水準であり、エレクトロニクス産業の生産回復、国内の建設需要拡大も追い風となり、鉄鋼セグメントや非鉄金属セグメントを中心として好調に推移する。前期は大型案件一巡の影響を受けた機械・情報セグメントも、建設機械用の輸入部材、太陽電池関連資材、液晶用電子材料などが好調に推移する見通しだ。

 第1四半期(4月〜6月)は前年同期比3.9%増収、同16.0%営業増益、同29.7%経常増益、同2.1倍最終増益と好調だった。そして通期見通しに対する進捗率は売上高が22.8%、営業利益が21.3%、経常利益が25.6%、純利益が29.6%と概ね順調な水準だった。グローバルビジネス展開の強化で中期的にも収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、6月中旬〜8月下旬は概ね235円〜255円近辺のレンジでもモミ合う展開だったが、8月26日に261円を付けて7月28日の高値256円を突破した。そして9月1日には268円まで上伸している。08年9月以来の高値水準であり、今期好業績見通しを評価する動きだろう。

 9月1日の終値268円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円17銭で算出)は6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS399円53銭で算出)は0.7倍近辺である。依然として割安感の強い水準だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって高値を更新した。上昇トレンド継続を確認した形であり、今期好業績見通しや指標面の割安感を評価して上値追いの展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:48 | アナリスト水田雅展の銘柄分析