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2014年09月18日

【アナリスト水田雅展の銘柄診断】ヨコレイは強基調に転換して7月高値試す、低PBRや9月期末株主優待も支援材料

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)の株価は、8月7日の直近安値813円から切り返し、9月17日には855円まで上伸して7月の年初来高値884円に接近してきた。ボックス上放れて強基調への転換を確認した形であり、今期(14年9月期)好業績見通しを評価して7月高値を試す展開だろう。低PBRや9月期末株主優待も支援材料だ。

 冷蔵倉庫事業を利益柱として、水産品・畜産品・農産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期〜14年9月期)では、重点戦略として低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開やドメイン拡充を掲げ、物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化している。

 総合低温物流サービスでは冷蔵倉庫事業の能力増強を推進し、14年4月に北海道小樽市・石狩第2物流センター、14年6月に大阪市・夢洲物流センターが竣工した。さらに14年10月竣工予定で宮崎県都城市・都城第2物流センター(仮称)を建設中だ。海外はASEAN地域への展開を本格化して14年2月にタイ・ワンノイ物流センター2号棟を竣工した。さらに14年3月にはタイ・バンパコン第2物流センター(仮称)を着工(15年7月竣工予定)している。

 今期(14年9月期)の連結業績見通しは前回予想(13年11月14日公表)を据え置いて、売上高が前期比9.5%増の1300億円、営業利益が同20.7%増の45億円、経常利益が同18.2%増の45億円、純利益が同8.3%増の25億円、そして配当予想が前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 タイ・ワンノイ物流センター2号棟や北海道小樽市・石狩第2物流センターの稼働に伴って立ち上がり諸費用や減価償却負担が増加するが、冷蔵倉庫事業の貨物取扱量が高水準で推移する見込みだ。子会社タイヨコレイの収益拡大も寄与する。食品販売事業では水産品の相場高値推移に加えて、回転率重視の施策が寄与して営業損益が大幅に改善する見込みだ。

 セグメント別計画は、冷蔵倉庫事業の売上高が同7.6%増の230億29百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同7.2%増の51億円、食品販売事業の売上高が同10.0%増の1069億61百万円、営業利益が同2.0倍の14億75百万円としている。

 第3四半期累計(10月〜6月)は冷蔵倉庫事業の貨物取扱量増加、食品販売事業の利益率改善などで前年同期比21.1%増収、同5.3%営業増益、同1.9%経常増益、同0.8%最終増益だった。通期見通しに対する進捗率は売上高が80.0%、営業利益が74.5%、経常利益が75.1%、純利益が81.3%と概ね順調な水準であり好業績が期待される。

 株主優待については毎年9月30日現在の1000株以上保有株主に対して実施している。優待内容は1000株以上〜3000株未満保有株主に対して鮭切身詰め合わせ、3000株以上保有株主に対して北海道産ホタテ・いくらセットを贈呈する。

 株価の動きを見ると、7月29日の年初来高値884円から8月7日の直近安値813円まで一旦反落したが、820円〜840円近辺での短期モミ合いを経て切り返しの動きを強めている。そして9月17日には855円まで上伸して7月高値に接近してきた。今期好業績見通しを評価する動きだろう。

 9月17日の終値853円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は17〜18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1114円84銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復して上伸し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。ボックス上放れて強基調への転換を確認した形であり、7月高値884円を試す展開だろう。低PBRや9月期末株主優待も支援材料だ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:47 | アナリスト水田雅展の銘柄分析