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2014年09月24日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークHDは自動運転車関連で急伸した流れ継続、1月の年初来高値目指す

 グラフィクス制作支援や電子書籍関連のアートスパークホールディングス<3663>(東2)の株価は、自動運転車ベンチャーのZMPに出資して共同開発に取り組んでいることを材料視して急伸した流れが続いている。9月5日には戻り高値となる738円まで上伸した。その後も600円〜700円近辺で推移している。自動運転車関連という旬のテーマであり、人気が持続して1月の年初来高値858円、さらに13年10月高値1022円を目指す展開だろう。

 グラフィクス技術のセルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどのUI/UX事業を展開している。アプリケーション事業は前期(13年12月期)から戦略的に事業縮小を進めている。

 電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」は、インフォコム<4348>グループのアムタスの電子書籍配信サービス「ekubostore」や、ソフトバンクモバイルのスマートフォン向け総合電子書籍サービス「スマートブックストア」など、現在897以上の電子書籍配信サービスで利用されている。

 クリエイターサポート事業では、マンガ制作ソフト「ComicStudio」の累計出荷本数が160万本を超え、マンガ・イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の出荷本数が40万本を超えている。またクリエイターの創作活動を支援するサイト「CLIP」は14年6月末時点の登録者数が41万人となった。

 戦略分野に対して積極投資を推進している。13年12月にエイチアイがZMPの第三者割当増資の一部を引き受け、14年2月にエイチアイがエイチアイ関西の株式を取得、14年4月にエイチアイが組み込み機器向けソフトウェア開発のユーアイズデザインの株式を取得した。

 今期(14年12月期)の連結業績見通しは前回予想(1月31日公表)を据え置いて売上高が前期比2.4%増の37億75百万円、営業利益が63百万円の黒字化(前期は69百万円の赤字)、経常利益が36百万円の黒字化(同68百万円の赤字)、純利益が同39.3%減の26百万円としている。

 第2四半期累計(1月〜6月)は、UI/UX事業のモバイル向けロイヤリティ収入が減少して減収・営業赤字だったが、ほぼ計画通りの進捗として通期見通しを据え置いている。

 純利益は法人税等の関係で減益見通しだが、売上面ではコンテンツソリューション事業での法人向けグラフィクス関連強化、クリエイターサポート事業での「CLIP STUDIO」シリーズ拡販、UI/UX事業での関西圏営業強化などで増収見通し、利益面では製品開発の効率化や原価管理の徹底も寄与して営業黒字化、経常黒字化見通しだ。グループ共通コアエンジンの開発にも着手し、開発効率の向上を目指すとしている。

 株価の動きを見ると、自動運転車ベンチャーのZMPに出資して共同開発に取り組んでいることを材料視して急伸した流れが続いている。9月5日には戻り高値となる738円まで上伸した。その後は目先的な過熱感で一旦反落する場面もあったが、概ね600円〜700円近辺で推移している。

 9月22日の終値675円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円90銭で算出)は173倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS340円55銭で算出)は2.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先的な過熱感がやや解消した。また週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が上向きに転じて強基調の形だ。自動運転車関連という旬のテーマであり、人気が持続して1月の年初来高値858円、さらに13年10月高値1022円を目指す展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:26 | アナリスト水田雅展の銘柄分析