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2014年10月15日

【アナリスト水田雅展の銘柄診断】ヨコレイは地合い悪化で急落したが下値確認して反発のタイミング

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)の株価は、9月19日の戻り高値866円から利益確定売りや配当落ちなどで反落し、全般地合い悪化も影響して10月14日には2月の年初来安値763円以来となる766円まで急落する場面があった。しかし終値では776円まで戻している。下値を確認した形であり、今期(15年9月期)好業績期待で反発のタイミングだろう。

 冷蔵倉庫事業を利益柱として、水産品・畜産品・農産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期〜14年9月期)では、重点戦略として低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開やドメイン拡充を掲げ、物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化している。

 総合低温物流サービスでは冷蔵倉庫事業の能力増強を推進し、14年4月北海道小樽市・石狩第2物流センター、14年6月大阪市・夢洲物流センターが竣工し、さらに14年10月竣工予定で宮崎県都城市・都城第2物流センター(仮称)を建設中である。海外はASEAN地域への展開を本格化して14年2月タイ・ワンノイ物流センター2号棟を竣工した。さらに14年3月にはタイ・バンパコン第2物流センター(仮称)を着工(15年7月竣工予定)している。

 前期(14年9月期)の連結業績見通しは前回予想(13年11月14日公表)を据え置いて、売上高が前々期比9.5%増の1300億円、営業利益が同20.7%増の45億円、経常利益が同18.2%増の45億円、純利益が同8.3%増の25億円、配当予想が前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 新物流センターの稼働に伴って立ち上がり諸費用や減価償却負担が増加するが、冷蔵倉庫事業の貨物取扱量が高水準で推移し、子会社タイヨコレイの収益拡大も寄与する。食品販売事業では水産品の相場高値推移に加えて、回転率重視の施策が寄与して営業損益が大幅に改善する見通しだ。

 第3四半期累計(10月〜6月)は冷蔵倉庫事業の貨物取扱量増加、食品販売事業の利益率改善などで前年同期比21.1%増収、同5.3%営業増益、同1.9%経常増益、同0.8%最終増益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が80.0%、営業利益が74.5%、経常利益が75.1%、純利益が81.3%と概ね順調な水準だった。今期(15年9月期)についても、冷蔵倉庫事業の貨物取扱量が高水準に推移して好業績が期待される。

 株主優待については毎年9月30日現在の1000株以上保有株主に対して実施している。優待内容は1000株以上〜3000株未満保有株主に対して鮭切身詰め合わせ、3000株以上保有株主に対して北海道産ホタテ・いくらセットを贈呈する。

 株価の動きを見ると、9月19日の戻り高値866円から利益確定売りや配当落ちなどで反落し、足元の全般地合い悪化も影響して10月14日には2月の年初来安値763円以来の安値水準となる766円まで急落する場面があった。しかし終値では776円まで戻している。下値を確認して好業績見通しを評価する動きだろう。

 10月14日の終値776円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は16倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.6%近辺、前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS1114円84銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると急落して一気に26週移動平均線を割り込んだが、760円〜770円近辺の下値支持線に到達した形だ。今期好業績期待で反発のタイミングだろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:34 | アナリスト水田雅展の銘柄分析