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2014年10月20日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは9月の年初来高値から急反落したが、切り返しのタイミング

 電子書籍ビューアやグラフィクス制作支援ソフトのアートスパークホールディングス<3663>(東2)の株価は、急伸した9月の年初来高値872円から利益確定売りで反落し、さらに全般地合い悪化も影響して10月17日には490円まで調整した。ただし売られ過ぎ感を強めて切り返しのタイミングのようだ。自動運転関連というテーマ性で再人気化の可能性もあるだろう。

 グラフィクス技術のセルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどのUI/UX事業を展開している。アプリケーション事業は前期(13年12月期)から戦略的に事業縮小を進めている。

 マルチデバイス対応の電子書籍ビューア「BS Reader」は、インフォコム<4348>グループのアムタスの電子書籍配信サービス「ekubostore」や、ソフトバンクモバイルのスマートフォン向け総合電子書籍サービス「スマートブックストア」など897以上の電子書籍配信サービスで利用されている。またマンガ制作ソフト「ComicStudio」は累計出荷本数が160万本を超え、マンガ・イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO」は40万本を超えている。クリエイターの創作活動を支援するサイト「CLIP」は14年6月末時点の登録者数が41万人となった。

 戦略分野に対して積極投資を推進している。13年12月にエイチアイが自動運転関連ベンチャーのZMPの第三者割当増資の一部を引き受け、14年2月にエイチアイがエイチアイ関西の株式を取得、14年4月にエイチアイが組み込み機器向けソフトウェア開発のユーアイズデザインの株式を取得した。

 そして12年4月の経営統合以来取り組んできた事業構造改革がほぼ完了したため、セルシスとエイチアイの製品開発部門を集約して技術力・開発力の向上とオペレーションの効率化を図っている。グループ共通コアエンジンの開発にも着手して開発効率の向上に取り組む方針だ。

 今期(14年12月期)の連結業績見通しは前回予想(1月31日公表)を据え置いて売上高が前期比2.4%増の37億75百万円、営業利益が63百万円の黒字(前期は69百万円の赤字)、経常利益が36百万円の黒字(同68百万円の赤字)、純利益が同39.3%減の26百万円としている。

 第2四半期累計(1月〜6月)は、UI/UX事業のモバイル向けロイヤリティ収入の減少を主因に減収・営業赤字となったが、ほぼ計画通りの進捗として通期見通しを据え置いている。

  純利益は法人税等の関係で減益見通しだが、売上面ではコンテンツソリューション事業での法人向けグラフィクス関連の強化、クリエイターサポート事業での「CLIP STUDIO」シリーズの拡販、UI/UX事業での関西圏の営業強化などで増収見通しとしている。利益面では製品開発の効率化や原価管理の徹底も寄与して営業黒字化、経常黒字化見通しだ。

 株価の動きを見ると、自動運転関連ベンチャーのZMPに出資して共同開発に取り組んでいることを材料視して急伸した9月26日の年初来高値872円から利益確定売りで反落し、さらに全般地合い悪化も影響して10月17日には490円まで調整した。ただし売られ過ぎ感を強めている。

 10月17日の終値500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円90銭で算出)は128倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS340円55銭で算出)は1.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%を超えて売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線に接近した。切り返しのタイミングのようだ。自動運転関連というテーマ性で再人気化の可能性もあるだろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:35 | アナリスト水田雅展の銘柄分析