株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2014年10月24日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】神鋼商事は8月安値を割り込まず切り返しの動き、9月高値目指す

 鉄鋼・非鉄金属関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価は、全般地合い悪化の影響で9月19日の年初来高値285円から10月17日の243円まで調整した。ただし8月安値238円を割り込むことなく切り返し、10月23日には259円まで戻している。今期(15年3月期)好業績見通しや指標面の割安感を評価して9月高値を目指す展開だろう。なお10月31日に第2四半期累計(4月〜9月)の業績発表を予定している。

 鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器などを扱う商社である。13年6月発表の中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)では、神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指し、数値目標として16年3月期売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。

 14年7月には、筒中金属産業が新設分割で設立した国内卸売事業会社の株式70%を取得して子会社化した。非鉄金属部門の収益力を強化する。

 14年9月には、メキシコにおける線材二次加工拠点となる合弁会社(出資比率は当社40%、メタルワン25%、神戸製鋼所10%、大阪精工10%、メキシコGrupo Simec10%、米O&k American5%)設立を発表した。15年末稼働予定で、自動車用ファスナーや冷間鍛造部品などの素材となる冷間圧造用鋼線を製造し、主に現地の自動車部品メーカー向けに販売する。メキシコは日系自動車・自動車部品メーカーの相次ぐ進出で自動車関連産業の成長が期待されている。

 今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(4月28日公表)を据え置いて売上高が前期比11.8%増の9400億円、営業利益が同22.0%増の70億円、経常利益が同20.3%増の64億円、純利益が同26.6%増の40億円、配当予想が前期と同額の年間6円(第2四半期末3円、期末3円)としている。

 世界的に自動車生産が高水準であり、エレクトロニクス産業の生産回復、国内の建設需要拡大も追い風となり、鉄鋼セグメントや非鉄金属セグメントを中心として好調に推移する。前期は大型案件一巡の影響を受けた機械・情報セグメントも、建設機械用の輸入部材、太陽電池関連資材、液晶用電子材料などが好調に推移する見通しだ。

 第1四半期(4月〜6月)は前年同期比3.9%増収、同16.0%営業増益、同29.7%経常増益、同2.1倍最終増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高が22.8%、営業利益が21.3%、経常利益が25.6%、純利益が29.6%と概ね順調な水準だった。設備投資関連は下期の構成比が高いことを考慮すれば通期上振れ余地があるだろう。グローバルビジネス展開の強化で中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株価の動きを見ると、9月19日の年初来高値285円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で10月17日の243円まで調整した。ただし8月安値238円を割り込むことなく切り返し、10月23日には259円まで戻している。短期調整が一巡して今期好業績見通しを再評価する動きだろう。

 10月23日の終値256円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円17銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS399円53銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だ。今期好業績見通しや指標面の割安感を評価して9月高値285円を目指す展開だろう。

>>神鋼商事のMedia−IR企業情報

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:30 | アナリスト水田雅展の銘柄分析