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2014年11月26日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイはボックスレンジ下限から反発のタイミング

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)の株価は、10月の直近安値からの反発力がやや鈍く概ね800円近辺で推移している。ただし11月11日発表の前期(14年9月期)利益見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的だった。下値固めは完了しているようだ。ボックスレンジ下限から反発のタイミングだろう。今期(15年9月期)は増収増益見通しであり低PBRも支援材料だ。

 冷蔵倉庫事業を利益柱として、水産品・畜産品・農産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期〜14年9月期)では、重点戦略として低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開やドメイン拡充を掲げ、物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化した。

 14年4月北海道小樽市・石狩第2物流センター、14年6月大阪市・夢洲物流センターが竣工し、14年10月には宮崎県都城市・都城第2物流センターが竣工した。海外はASEAN地域への展開を本格化して14年2月タイ・ワンノイ物流センター2号棟が竣工し、14年3月にはタイ・バンパコン第2物流センター(仮称)を着工(15年7月竣工予定)している。

 11月14日に発表した前期(14年9月期)の連結業績(11月11日に売上高を増額、利益を減額修正)は売上高が前々期比19.3%増の1416億54百万円、営業利益が同10.1%増の41億05百万円、経常利益が同7.8%増の41億02百万円、そして純利益が同20.5%減の18億35百万円だった。純利益は特別損失計上が影響して減益だった。配当予想は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 売上高は水産品・畜産品の相場が高水準に推移して、計画を上回る大幅増収だった。利益は冷蔵倉庫事業における新物流センター稼働に伴う立ち上がり諸費用増加、電気料金値上げによる電力コスト増加、食品販売事業における相場高の影響による水産品の利益率低下などが影響して計画を下回ったが、営業増益、経常増益だった。また連結子会社クローバートレーディングが台湾における鰻の共同養殖ビジネスからの撤退を決定したことに伴い、のれん代などの減損損失6億20百万円を特別損失に計上したことも影響して純利益は減益だった。

 セグメント別に見ると冷蔵倉庫事業は売上高が同4.1%増の222億92百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同0.8%増の47億92百万円だった。貨物取扱量は堅調に推移し、入庫取扱量は同2.1%増加、出庫取扱量は同1.1%増加、平均保管在庫量は同1.5%増加した。食品販売事業は売上高が同22.7%増の1193億30百万円、営業利益が同78.3%増の12億85百万円だった。相場の高値推移や畜産品の回転率重視の販売などが寄与して大幅増収増益だった。

 今期(15年9月期)の連結業績見通しについては売上高が前期比1.4%増の1436億30百万円、営業利益が同7.2%増の44億円、経常利益が同3.8%増の42億60百万円、純利益が同36.2%増の25億円、配当予想が前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 冷蔵倉庫事業では前期中に稼働して費用が先行していた北海道小樽市・石狩第2物流センター、大阪市・夢洲物流センター、タイ・ワンノイ物流センター2号棟が通期で収益に本格寄与する。14年10月竣工の宮崎県都城市・都城第2物流センターも寄与する。食品販売事業は相場の影響を受けるが、販路拡充や回転率重視の販売などで収益確保に取り組む方針だ。

 14年10月に策定した第5次中期経営計画「Flap The Wings 2017」では、目標数値として17年9月期売上高1500億円、営業利益57億円、経常利益57億円、純利益32億円、ROE5.1%、配当性向40%以上、EBITDA100億円、自己資本比率52.0%を掲げ、持続的な企業価値向上を目指すとしている。

 株主優待については毎年9月30日現在の1000株以上保有株主に対して実施している。優待内容は1000株以上〜3000株未満保有株主に対して鮭切身詰め合わせ、3000株以上保有株主に対して北海道産ホタテ・いくらセットを贈呈する。

 株価の動きを見ると、10月の直近安値764円からの反発力がやや鈍く、足元は概ね800円近辺で推移している。ただし11月11日に発表した前期の利益見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的だった。下値固めは完了しているようだ。

 11月25日の終値790円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1135円88銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となったが、ボックスレンジ下限から反発のタイミングだろう。今期は増収増益見通しであり低PBRも支援材料だ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:59 | アナリスト水田雅展の銘柄分析