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2015年01月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】山下医科器械は第2四半期累計の増額修正を好感、通期増額の可能性も評価してモミ合い上放れ

 医療機器商社の山下医科器械<3022>(東1)の株価は、12月18日の1600円まで調整したが、第2四半期累計(5月〜11月)業績増額修正を好感して12月29日に1704円まで切り返す場面があり、調整一巡感を強めている。1600円〜1700円近辺でモミ合う形だが、今期(15年5月期)業績増額の可能性を評価してモミ合い上放れの展開だろう。

 九州を地盤とする医療機器商社である。医療機器の販売・メンテナンス、医療材料・消耗品などの販売を主力として、子会社イーピーメディックは整形インプラントを製造販売している。

 中期成長に向けて、九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を最重点戦略としている。医療機関向けSPD(病院医療材料管理業務)の契約施設数増加に対応するため、13年7月に福岡SPDセンター(福岡県福岡市)を新設し、鳥栖SPDセンター(佐賀県鳥栖市)との2拠点体制とした。

 13年12月に判明した従業員による不正行為に関して、14年2月28日に独立行政法人国立病院機構から指名停止(14年2月28日〜14年11月27日)および一般競争参加資格降格(14年11月28日〜15年8月27日)の処分を受けた。当該処分の対象となる施設の13年5月期売上高は全社売上高の1割強としている。

 不正行為の再発防止策に関して4月17日再発防止策実施状況その1、5月16日再発防止策実施状況その2、6月13日再発防止策実施状況その3、8月18日再発防止策実施状況その4を発表している。再発防止と信頼回復に向けて今後も実施状況を随時報告する方針だ。

 12月26日に今期(15年5月期)第2四半期累計(6月〜11月)連結業績見通しの増額修正を発表した。前回予想(7月11日公表)に対して売上高は12億62百万円増額して前年同期比1.6%減の232億37百万円、営業利益は1億31百万円増額して同61.6%減の1億76百万円、経常利益は1億25百万円増額して同56.0%減の2億14百万円、純利益は64百万円増額して同55.3%減の1億26百万円とした。

 主要取引先である急性期病院の建替えや設備更新など大型設備案件の減少、消費増税の影響、償還価格の下落、国立病院機構の指名停止措置および一般競争参加資格の降格措置の影響などを考慮して、大幅減収減益見通しとしていたが、売上高が想定を上回ったことに加えて、販管費の圧縮も寄与して減益幅が縮小する見込みとなった。

 通期の連結業績見通しについては前回予想(7月11日公表)を据え置いて、売上高が前期比9.2%減の463億48百万円、営業利益が同73.0%減の2億26百万円、経常利益が同62.3%減の3億11百万円、純利益が同68.9%減の1億71百万円、配当予想が同36円減配の年間20円(期末一括)としている。

 不安定要因が残るためとして通期の会社見通しを据え置いているが、修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高が50.1%、営業利益が77.9%、経常利益が68.8%、純利益が73.7%と高水準である。SPD契約施設数の増加などで一般消耗品の売上は堅調であり、通期業績見通しも増額の可能性が高いだろう。

 株価の動きを見ると、1700円近辺でのモミ合いから下放れて12月18日の1600円まで調整したが、第2四半期累計業績の増額修正を好感して、12月29日には1704円まで切り返す場面があり、調整一巡感を強めている。

 1月6日の終値1645円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円37銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2191円36銭で算出)は0.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると概ね1600円〜1700円近辺でモミ合う形だが、26週移動平均線突破の動きを強めている。また日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。今期業績見通し増額の可能性を評価してモミ合い上放れの展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:44 | アナリスト水田雅展の銘柄分析