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2015年02月19日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ケンコーマヨネーズは高値更新の展開、15年3月期業績増額の可能性や中期成長力を評価して上値追い

 業務用マヨネーズ・ドレッシング類やサラダ・総菜関連のケンコーマヨネーズ<2915>(東1)が2月6日発表した第3四半期累計(4月〜12月)業績は増収増益だった。株価は高値更新の展開で1月下旬に上げ足を速めて1月30日1711円まで急伸した。その後は上げ一服の形だが第3四半期累計の高進捗率も好感して切り返しの動きを強めている。今期(15年3月期)業績増額の可能性や中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。

 サラダ類、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品などの調味料・加工食品事業、フレッシュ総菜などの総菜関連事業、その他事業(ショップ事業、海外事業)を展開している。

 中期経営計画で掲げた「サラダカフェ」「サラダ料理」「世界のソース」「タマゴ製品」など、タマゴ加工品や総菜関連分野への事業拡大戦略を加速し、新商品を積極投入している。14年3月には静岡富士山工場が竣工して供給能力を増強した。また業務用メーカーからの脱皮を目指し、13年9月に発売開始した「サラダのプロがつくった」サラダシリーズなど、BtoC市場への事業展開も強化している。

 サラダカフェ事業は30店舗構想を掲げて百貨店やショッピングモールへのショップ展開を進めている。14年11月には東芝<6502>と業務提携して、東芝の植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」で生産した野菜に当社製粉末ドレッシングを添付したコラボレーション商品を「サラダカフェ」で発売開始した。12月には横浜駅に隣接したジョイナス・ザ・ダイヤモンドの地下街に「Salad Cafe ザ・ダイヤモンド横浜店」をオープンした。

 2月6日に発表した今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の458億55百万円で、営業利益が同10.1%増の23億25百万円、経常利益が同7.6%増の21億42百万円、純利益が同9.5%増の12億47百万円だった。

 売上面ではタマゴ加工品を中心にコンビニエンスストア向け新規採用増加が牽引した。セグメント別売上状況は調味料・加工食品事業が同3.5%増収、総菜関連事業等が同9.0%増収だった。

 利益面では鶏卵相場の高値圏推移、エネルギーコストの上昇、静岡富士山工場立ち上げの一時的費用の発生がマイナス要因だったが、売上増加による工場操業度上昇効果、タマゴ加工品を中心とする高付加価値商品の拡販などが寄与して営業増益だった。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億41百万円、第2四半期(7月〜9月)153億50百万円、第3四半期(10月〜12月)157億64百万円、営業利益は第1四半期6億35百万円、第2四半期7億59百万円、第3四半期9億31百万円と拡大基調だ。

 通期の連結業績見通しは前回予想(5月12日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.7%増の600億円、営業利益が同19.0%増の28億90百万円、経常利益が同19.5%増の27億円、純利益が同25.6%増の15億90百万円、配当予想が同2円増配の年間23円(第2四半期末10円、期末13円)としている。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高76.4%、営業利益80.5%、経常利益79.3%、純利益78.4%と高水準である。分野別・業態別チームによる決め細やかな営業、高付加価値商品の拡販、原材料高に対応した価格改定効果、さらに生産効率改善効果なども寄与して、通期見通しは増額の可能性が高いだろう。

 生産効率改善に向けた生産拠点統廃合も推進している。海外では当社と味全食品工業股份有限公司が50%ずつ出資する頂可(香港)控股份有限公司の子会社である東莞頂可食品有限公司(持分法適用関連会社)を14年8月末で解散し、主力工場の杭州頂可食品有限公司へ生産を集約した。国内では子会社の関東ダイエットエッグ新座工場(埼玉県新座市)を14年9月に閉鎖し、静岡富士山工場に生産を集約した。いずれも生産拠点統合に伴う一時的費用が発生するが業績に与える影響は軽微としている。

 分野別・業態別チームのきめ細やかな営業対応、メニュー提案力の強化、新商品投入などの戦略が奏功し、コンビニエンスストア・食品スーパー・外食向けに、サラダ・総菜類やタマゴ加工品の採用が順調に拡大している。生産効率改善効果も寄与して中期的に収益拡大基調だろう。

 なお株主優待については毎年3月末日現在の株主に対して実施している。1単元(100株)以上10単元(1000株)未満所有株主に対して当社商品1000円相当、10単元以上所有株主に対して当社商品2500円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると高値更新の展開が続いている。1月下旬には上げ足を速めて1月30日の1711円まで急伸した。その後はやや過熱感を強めて上げ一服の形だが、第3四半期累計の高進捗率も好感して切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。

 2月18日の終値1639円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS111円89銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間23円で算出)は1.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1112円55銭で算出)は1.5倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。今期業績増額の可能性や中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:04 | アナリスト水田雅展の銘柄分析