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2015年03月11日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ケンコーマヨネーズは高値圏での自律調整一巡感、中期成長力を評価して上値追い

 マヨネーズ・サラダ・タマゴ加工品などを展開するケンコーマヨネーズ<2915>(東1)の株価は、高値圏で堅調に推移して自律調整一巡感を強めている。動意のタイミングのようだ。今期(15年3月期)業績増額の可能性や中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。3月期末の株主優待制度の権利取りも注目点だ。

 サラダ類、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品などの調味料・加工食品事業、フレッシュ総菜などの総菜関連事業、その他事業(ショップ事業、海外事業)を展開している。

 中期経営計画で掲げた「サラダカフェ」「サラダ料理」「世界のソース」「タマゴ製品」など、タマゴ加工品や総菜関連分野への事業拡大戦略を加速し、新商品を積極投入している。14年3月には静岡富士山工場が竣工して供給能力を増強した。また業務用メーカーからの脱皮を目指し、13年9月に発売開始した「サラダのプロがつくった」サラダシリーズなど、BtoC市場への事業展開も強化している。

 サラダカフェ事業は30店舗構想を掲げて百貨店やショッピングモールへのショップ展開を進めている。14年11月には東芝<6502>と業務提携して、東芝の植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」で生産した野菜に当社製粉末ドレッシングを添付したコラボレーション商品を「サラダカフェ」で販売開始した。

 生産効率改善に向けた生産拠点統廃合も推進している。海外では当社と味全食品工業股份有限公司が50%ずつ出資する頂可(香港)控股份有限公司の子会社である東莞頂可食品有限公司(持分法適用関連会社)を14年8月末で解散し、主力工場の杭州頂可食品有限公司へ生産を集約した。国内では子会社の関東ダイエットエッグ新座工場(埼玉県新座市)を14年9月に閉鎖し、静岡富士山工場に生産を集約した。いずれも生産拠点統合に伴う一時的費用が発生するが業績に与える影響は軽微としている。

 なお2月25日には、インドネシアの工場で製造し、インドネシアのハラール認証を取得して現地の一般消費者向けに販売しているマヨネーズタイプ「おマヨ/omayo」について、オンラインショップにて販売開始したと発表している。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月12日公表)は売上高が前期比4.7%増の600億円、営業利益が同19.0%増の28億90百万円、経常利益が同19.5%増の27億円、純利益が同25.6%増の15億90百万円、配当予想が同2円増配の年間23円(第2四半期末10円、期末13円)としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比4.2%増収、同10.1%営業増益、同7.6%経常増益、同9.5%最終増益と好調に推移した。タマゴ加工品を中心にコンビニエンスストア向け新規採用が牽引し、工場操業度上昇や高付加価値商品拡販の効果で、鶏卵相場の高値圏推移、エネルギーコストの上昇、静岡富士山工場立ち上げ費用などを吸収した。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億41百万円、第2四半期(7月〜9月)153億50百万円、第3四半期(10月〜12月)157億64百万円、営業利益は第1四半期6億35百万円、第2四半期7億59百万円、第3四半期9億31百万円と拡大基調だ。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.4%、営業利益が80.5%、経常利益が79.3%、そして純利益が78.4%と高水準である。原材料高に対応した価格改定効果なども寄与して、通期見通しは増額の可能性が高いだろう。

 分野別・業態別チームによる営業対応やメニュー提案力の強化、新商品投入などの戦略が奏功して、コンビニエンスストア・食品スーパー・外食向けに、サラダ・総菜類やタマゴ加工品の採用が順調に拡大している。高付加価値商品の拡販や生産効率改善効果も寄与して、中期的に収益拡大基調だろう。

 なお株主優待については毎年3月末日現在の株主に対して実施している。1単元(100株)以上10単元(1000株)未満所有株主に対して当社商品1000円相当、10単元以上所有株主に対して当社商品2500円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、1月30日の昨年来高値1711円まで上伸し、その後は上げ一服の展開となったが、高値圏で堅調に推移して自律調整一巡感を強めている。

 3月10日の終値1655円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS111円89銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間23円で算出)は1.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1112円55銭で算出)は1.5倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。そして日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して動意のタイミングのようだ。今期業績増額の可能性や中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。3月期末の株主優待制度の権利取りも注目点だ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:59 | アナリスト水田雅展の銘柄分析