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2015年03月31日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本アジアグループは調整の最終局面、営業損益改善基調を評価

 社会インフラ・環境・エネルギー関連に展開する日本アジアグループ<3751>(東マ)の株価は、3月4日の直近安値512円から切り返しの動きを強めている。調整の最終局面のようだ。営業損益改善基調を評価して反発のタイミングだろう。

 社会インフラ・環境・エネルギー関連にグループ経営資源を集中し、空間情報コンサルティング事業(国際航業の社会インフラ関連事業)、グリーンプロパティ事業(土壌・地下水保全コンサルティング、戸建住宅・不動産、太陽光発電施設の設計施工)、グリーンエネルギー事業(太陽光発電所の開発・運営・売電事業)、ファイナンシャルサービス事業(日本アジア証券などの証券業)を展開している。防災・減災・社会インフラ更新関連、環境関連、メガソーラー関連、再生可能エネルギー関連などテーマ性は多彩である。

 再生可能エネルギー関連事業に関して、14年10月にJAG国際エナジーが、東京都が創設する官民連携再生可能エネルギーファンドの運営事業者に選定された。また3月13日には東京都板橋区「板橋ルーフトップソーラーウェイ」完成、27日には静岡県富士市「富士市西部浄化センター太陽光発電所」完成、30日には埼玉県行田市「行田ソーラーウェイ」完成を発表した。

 なお再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度について、経済産業省が2月24日に示した価格案で、15年度の太陽光発電の買い取り価格(出力10kw以上)は、14年度から5円引き下げて27円とすることが明らかになった。

 14年12月にはシーベルインターナショナル(東京都千代田区)の経営権を取得した。同社の流水式超低落差型マイクロ水力発電システム(商品名:ストリーム)を活用して、マイクロ水力発電事業を再生可能エネルギー関連事業の第2の柱に育成する方針だ。

 そして3月17日に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の公募に対して、インドにおける「火力発電所放流渠を活用したマイクロ水力並列配置発電システム技術実証事業」が採択されたと発表した。

 また国際連合工業開発機構(UNIDO)と、3月19日に「アフリカエチオピアプロジェクト」に関して正式契約の締結、23日に「アフリカケニアプロジェクト」に関して正式契約の締結を発表した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(11月13日に増額修正)は売上高が前期比1.8%増の757億円、営業利益が同2.7%増の46億円、経常利益が同23.2%減の29億円、純利益が同3.7%増の26億円としている。

 空間情報コンサルティング事業における収益力改善、グリーンプロパティ事業における太陽光発電関連の開発・運営受託の増加、グリーンエネルギー事業における国内メガソーラーの稼働増加が牽引し、投資有価証券売却益(通期ベースで8億24百万円計上予定)も寄与する。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比0.3%減収、同59.8%営業増益、同12.7%経常増益、同2.4倍最終増益だった。空間情報コンサルティング事業は稼働率向上やコスト管理強化の効果で営業赤字が縮小し、グリーンエネルギー事業は太陽光発電所施設の稼働増加で営業黒字化した。純利益は投資有価証券売却益計上も寄与した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)124億60百万円、第2四半期(7月〜9月)176億00百万円、第3四半期(10月〜12月)181億62百万円、営業利益は第1四半期1億45百万円、第2四半期11億47百万円、第3四半期10億07百万円である。収益は改善基調だ。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が63.7%、営業利益が50.0%、経常利益が47.9%、純利益が51.0%である。やや低水準の形だが、空間情報コンサルティング事業およびグリーンプロパティ事業の売上が第4四半期(1月〜3月)偏重の収益構造であることを考慮すれば、通期ベースでも営業損益改善基調が期待される。

 なお13年12月発行の第3回〜第6回新株予約権に関して、その全部を取得して14年12月に消却した。収益が計画を上回る状況で推移して営業キャッシュフローが改善していることに加えて、株価が下限行使価格を下回る水準で推移して行使が進んでいないことを考慮した。

 株価の動きを見ると、14年11月の戻り高値735円から反落後は安値圏550円〜600円近辺でモミ合う展開だ。ただし3月4日につけた直近安値512円から切り返しの動きを強めている。調整の最終局面だろう。

 3月30日の終値555円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS98円41銭で算出)は5〜6倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS823円96銭で算出)は0.7倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。調整の最終局面のようだ。営業損益改善基調を評価して反発のタイミングだろう。
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:47 | アナリスト水田雅展の銘柄分析