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2015年05月01日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】キーコーヒー調整一巡感、16年3月期の収益改善期待で上値試す

 レギュラーコーヒー大手のキーコーヒー<2594>(東1)は、グループ連携も強化して業容拡大戦略を積極推進している。株価は3月高値から反落したが自律調整一巡感を強めている。16年3月期の収益改善期待で上値を試す展開だろう。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。

 なおイタリアントマトの14年12月末店舗数は直営74店舗、FC228店舗の合計302店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

 M&Aを活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお4月1日から、スマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 前期(15年3月期)連結業績見通し(1月30日に売上高を増額、利益を減額)は売上高が前々期比4.4%増の560億円、営業利益が同56.1%減の6億80百万円、経常利益が同39.2%減の11億80百万円、純利益が同30.8%減の7億10百万円、配当予想(5月12日公表)が同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 コーヒー生豆相場の高騰や為替の円安進行に伴う原材料価格上昇で減益見通しだが、売上面は企画提案型営業の強化などで好調に推移している。通期見通しに対する第3四半期累計(4月〜12月)の進捗率は売上高76.4%、営業利益188.8%、経常利益142.1%、純利益138.3%と、利益は通期見通しを大幅に超過達成した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円だった。

 今期(16年3月期)も天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月に実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ浸透なども寄与して収益改善が期待される。

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、3月高値1935円から反落して4月7日に1772円まで調整する場面があったが、その後は1800円〜1850円近辺で推移して自律調整一巡感を強めている。

 4月30日の終値1807円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS31円30銭で算出)は58倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を確認した形であり、16年3月期の収益改善期待で上値を試す展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:00 | アナリスト水田雅展の銘柄分析