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2015年05月26日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ソフトクリエイトHDは16年3月期業績に増額余地、調整一巡してモミ合い上放れ

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築パッケージソフトを主力としてソリューション事業を展開している。株価は930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だが、16年3月期業績の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は、14年3月期までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携している。

 5月7日には100%子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 5月8日に発表した前期(15年3月期)の連結業績は、売上高が前々期比0.7%減の119億39百万円、営業利益が同0.1%減の14億66百万円、経常利益が同1.6%増の15億24百万円、純利益が同23.3%増の9億41百万円だった。

 配当予想(9月6日に増額修正)については同3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は28.7%となる。ROEは同1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%となった。

 物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けたが、主力のECソリューション事業の好調が牽引した。経常利益は受取配当金や持分法投資利益の増加、純利益は事務所移転費用や固定資産除却損の一巡も寄与した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同6.7%増の56億74百万円だが、営業利益(全社費用等調整前)が同3.7%減の11億37百万円だった。ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守・ホスティングが伸長して増収だったが、積極的な中途社員の増員による人件費の増加やセキュリティ対策費用の増加で減益だった。

 システムインテグレーション事業は、売上高が同6.4%増の25億54百万円、営業利益が同16.0%増の9億55百万円だった。企業のセキュリティ投資意欲の高まりを背景に、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」のプロダクト売上や、当社独自サービス「SCクラウド」のクラウドサービス売上が伸長した。

 物品販売事業は、売上高が同13.7%減の37億10百万円、営業利益が同78.8%減の68百万円だった。ウインドウズXPサポート終了に伴うパソコン入れ替え需要の反動影響や、消費増税の影響を受けた

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円、配当予想が前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大する。システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風だ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 費用面では、製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調だろう。会社予想は保守的な印象が強く増額余地がありそうだ。

 EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、4月以降は930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だ。ただし大きく下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。

 5月25日の終値938円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込まず、サポートラインの形だ。調整が一巡し、16年3月期業績の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 08:09 | アナリスト水田雅展の銘柄分析