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2015年07月15日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】キーコーヒーは99年7月の上場来高値に接近、16年3月期大幅増益予想を評価

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、グループ連携も強化して新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。株価は99年9月の上場来高値2100円に接近した。16年3月期大幅増益予想を評価して上値追いの展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として新たな事業領域開拓を積極推進

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 なおイタリアントマトは、15年3月期の新規出店が17店舗、閉店が27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗となった。海外はASEAN地域へ積極展開している。効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

 M&Aを活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 また7月1日には、パッケージ・カフェの書店併設型店となるBook&Cafe「Awase KEYS CAFE」をTSUTAYA泡瀬店(沖縄県沖縄市)にオープンした。

■16年3月期は大幅増益予想

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は44.9%だった。ROEは14年3月期比0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで増収、大幅増益予想だ。

■株価は99年9月の上場来高値に接近

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると高値圏で堅調に推移し、6月22日には2093円まで上伸して99年9月の上場来高値2100円に接近した。その後は全般地合い悪化が影響して7月9日に1953円まで調整する場面があったが、素早く切り返して2000円台を回復している。

 7月14日の終値2064円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると地合い悪化で一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復した。また週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下ヒゲをつけて切り返した。サポートラインを確認して強基調の形だ。99年7月の上場来高値2100円は射程圏であり、16年3月期の大幅増益予想を評価して上値追いの展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:05 | アナリスト水田雅展の銘柄分析