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2015年07月30日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームは年初来安値から急反発、インバウンド需要関連も注目

 ストリーム<3071>(東マ)は家電やパソコンなどのインターネット通販事業を主力として事業の多角化を推進し、化粧品のインバウンド需要対応も強化している。株価は全般地合い悪化も影響した7月9日の年初来安値145円から急反発し、27日には235円まで上伸する場面があった。調整が一巡して強基調に転換する動きだ。16年1月期大幅増益見通しを再評価して出直り展開だろう。インバウンド需要関連も注目点だ。

■家電製品などのインターネット通販が主力

 家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」の運営(インターネット通販事業)を主力としている。

 14年2月には扶桑化学工業<4368>から、化粧品・健康食品の無店舗販売を展開するエックスワンの株式80%を取得して連結子会社化し、化粧品・健康食品を中心とした生活必需品の販売事業を開始した。また他社のネット通販を支援する各種販売支援事業(ECサイト運営業務代行サービス)も展開している。

■インバウンド需要対応を強化

 M&Aやアライアンス戦略で事業多角化や、外国人旅行客のインバウンド需要対応も強化している。

 化粧品・健康食品を中心とした生活必需品の販売事業では、14年9月にラオックス<8202>と提携して、子会社エックスワンのコスメティック関連商品をラオックスの免税店で販売開始した。

 14年12月には、エックスワンが新発売した幹細胞コスメ・シリーズ「XLUXES(エックスリュークス)」について、免税店舗における販売でラオックス独占とすることに合意した。

 中国人観光客の大幅な増加も背景として、エックスワン製品の売上が想定以上に伸長し、ラオックス店舗における化粧品カテゴリーのトップシェアメーカーに成長しているようだ。

 15年3月には、エックスワンがタカラバイオ<4974>の研究開発素材を用いた健康維持サプリ「Xフコイダン テルペン」を発売した。ガゴメ昆布「フコイダン」とキノコ「テルペン」を配合したサプリメントで、タカラバイオが30年前から研究を継続している機能性食品素材だ。

 なおエックスワンは15年5月、専用エステ・サロン「XLUXES AOYAMA」を青山・骨董通りに開設し、幹細胞コスメ「XLUXES」を主力としたコスメ・ブティック「XLUXES GINZA」を銀座八丁目に路面店として開設した。

■16年1月期は大幅増益予想で収益改善基調

 今期(16年1月期)の連結業績予想(3月13日公表)は、売上高が前期比5.5%増の214億65百万円、営業利益が同33.7%増の3億74百万円、経常利益が同23.0%増の3億70百万円、純利益が同14.5%増の2億98百万円としている。配当は無配を継続する。

 インターネット通販事業では、WEBマーケティングによる販促強化、ECサイト改善によるシームレスな購入導線の強化などに取り組む。販売効率の向上、販売価格の適正化と粗利益の確保、販管費圧縮などの施策も強化する。エックスワンについては、訪日観光客をターゲットとする免税店での販売強化、新製品の開発・販売を推進する。

 第1四半期(2月〜4月)は売上高が前年同期比6.3%減の58億32百万円、営業利益が同5.6%増の93百万円、経常利益が同0.3%減の91百万円、純利益が同22.5%減の98百万円だった。

 セグメント別に見ると主力のインターネット通販事業は減収減益だったが、その他事業がインバウンド需要も追い風となって営業黒字化した。

 インターネット通販事業は、売上高が同8.1%減の53億64百万円、営業利益が同35.6%減の69百万円だった。主要商品別には家電が7.1%減収、パソコンが13.2%減収、周辺/デジカメが22.6%増収、その他が46.3%減収だった。なお会員数は821.4万人で同8.0%増加、平均販売単価は8.6%上昇した。

 その他事業は、売上高が同35.0%増の5億28百万円、営業利益が24百万円(前年同期は17百万円の赤字)だった。売上の内訳は、パーソナルケア(化粧品)が4億15百万円、ヘルスケア(健康食品)が79百万円、その他が32百万円だった。インバウンド需要で幹細胞コスメ「XLUXES」の販売が好調だった。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が27.2%、営業利益が24.9%、経常利益が24.6%、純利益が32.9%と順調な水準である。エックスワン子会社化に伴う負ののれん発生益が一巡するが、通期ベースでの大幅増益が期待され、収益は改善基調だろう。

■株価は7月9日の年初来安値から急反発

 株主優待制度については、1月31日現在100株以上〜2500株未満所有株主に対して優待割引券1枚(1000円相当)、2500株以上〜5000株未満所有株主に対して優待割引券3枚(3000円相当)、5000株以上所有株主に対して優待割引券5枚(5000円相当)を贈呈する。

 株価の動き(14年8月1日付で株式5分割)を見ると、安値圏200円近辺でのモミ合い展開から下放れの形となったが、全般地合い悪化も影響した7月9日の年初来安値145円から急反発し、27日には235円まで上伸する場面があった。インバウンド需要関連も好感されて調整が一巡したようだ。

 7月29日の終値229円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円98銭で算出)は20〜21倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS49円81銭で算出)は4.6倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸し、週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。調整が一巡して強基調に転換する動きだ。16年1月期大幅増益見通しを再評価して出直り展開だろう。インバウンド需要関連も注目点だ。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 08:28 | アナリスト水田雅展の銘柄分析