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2015年08月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイは06年以来の高値水準、1倍割れの低PBRも評価して上値追い

 ヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)は冷蔵倉庫の大手で食品販売事業も展開している。株価は7月30日に1030円まで上伸した。06年5月1065円以来の高値水準だ。15年9月期増収増益予想であり、1倍割れ水準の低PBRも評価して上値追いの展開だろう。9月期末の配当および株主優待の権利取りも注目される。なお8月12日に第3四半期累計(10月〜6月)の業績発表を予定している。

■冷蔵倉庫事業と食品販売事業を展開、17年9月期純利益32億円目標

 冷蔵倉庫事業、および水産品・畜産品・農産品などの食品販売事業を展開している。

 14年10月スタートの第5次中期経営計画「Flap The Wings 2017」に基づいて、冷蔵倉庫事業では「COOLネットワークのリーディングカンパニー」を目指し、食品販売事業では「安定的な利益追求を基本としながらも、強みのある商材を全社的に展開する」ことを命題としている。
 目標数値としては17年9月期の売上高1500億円(冷蔵倉庫事業258億円、食品販売事業1242億円)、営業利益57億円、経常利益57億円、純利益32億円、ROE5.1%、配当性向40%以上、EBITDA100億円、自己資本比率52.0%を掲げている。安定・着実な成長で持続的な企業価値向上を目指す方針だ。

■低温物流サービスの戦略的ネットワークを構築

 冷蔵倉庫事業では物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化し、低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開に向けて積極投資を進めている。

 国内では14年4月北海道小樽市・石狩第2物流センター、14年6月大阪市・夢洲物流センター、14年10月宮崎県都城市・都城第2物流センターが竣工した。海外はASEAN地域への展開で14年2月にタイ・ワンノイ物流センター2号棟が竣工し、14年3月にはタイ・バンパコン第2物流センター(仮称)を着工(15年7月竣工予定)している。

 さらに15年4月には、北海道・十勝物流センターおよび十勝第2物流センター隣接地に「十勝第3物流センター(仮称)」を新設(15年5月着工、16年8月竣工予定)すると発表した。隣接する2センターを含む3センター合計の収容能力は6万1千トンを超え、道内最大級の低温物流基地となる。

 15年2月には中国の低温物流業界関係者が夢洲物流センターを訪れて施設見学会が開催された。同センターは最新鋭の冷却設備を備えた環境に優しい冷蔵倉庫で、参加者はノンフロン冷凍装置だけでなく、当社の高い品質管理に対する取組などに高い関心を示したとしている。

 15年5月には国土交通省の港湾計画審査官ら9名が、石狩湾新港における最新の低温物流施設の視察として当社石狩第2物流センターを訪れた。国土交通省による同センターへの訪問は14年9月に続き2回目となる。

 なお15年2月開催の第12回シーフードショー大阪において、当社オリジナル商品のブルーシュリンプ「葵の煌き(あおのきらめき)」が、来場者アンケートの商社・卸売・流通部門において第2位、総合部門でも第7位の高評価を受けている。

■15年9月期は増収増益予想

 今期(15年9月期)の連結業績予想(11月14日公表)は売上高が前期比1.4%増の1436億30百万円、営業利益が同7.2%増の44億円、経常利益が同3.8%増の42億60百万円、純利益が同36.2%増の25億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は41.4%となる。

 セグメント別計画は、冷蔵倉庫事業の売上高が同5.9%増の236億円、営業利益(全社費用等調整前)が同0.2%増の48億円、食品販売事業の売上高が同0.6%増の1200億円、営業利益が同24.5%増の16億円としている。

 冷蔵倉庫事業では、前期稼働で費用が先行していた北海道小樽市・石狩第2物流センター、大阪市・夢洲物流センター、宮崎県都城市・都城第2物流センター、タイ・ワンノイ物流センター2号棟の収益寄与が期後半に向けて本格化する。食品販売事業は水産品の市況が軟化傾向だが、販路拡充や回転率重視の販売などで収益確保に取り組む方針だ。

 第2四半期累計(10月〜3月)は前年同期比10.0%増収、31.7%営業減益、29.9%経常減益、30.0%最終減益だった。冷蔵倉庫事業、食品販売事業とも取扱量増加で増収だったが、冷蔵倉庫事業は新設4物流センターの立ち上げ費用や償却負担増加で、食品販売事業はエビと輸入鮭鱒類の相場下落などで、いずれも減益だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(10月〜12月)399億38百万円、第2四半期(1月〜3月)350億45百万円、営業利益は第1四半期12億95百万円、第2四半期5億28百万円だった。

 そして通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.2%、営業利益が41.4%、経常利益が43.6%、純利益が45.2%だった。食品販売事業の利益進捗率が低水準だったが、冷蔵倉庫事業は概ね計画水準のようだ。期後半は新物流センターの収益寄与が本格化して挽回が期待される。

■株価は06年以来の高値水準

 株主優待については毎年9月30日現在の1000株以上保有株主に対して実施している。優待内容は1000株以上〜3000株未満保有株主に対して鮭切身詰め合わせ、3000株以上保有株主に対して北海道産ホタテ・いくらセットを贈呈する。

 株価の動きを見ると、7月以降は概ね1000円近辺でモミ合う展開だが、7月30日には1030円まで上伸する場面があった。06年5月1065円以来の高値水準だ。

 8月6日の終値1018円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1135円88銭で算出)は0.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。そして日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して動意のタイミングのようだ。15年9月期増収増益予想であり、1倍割れ水準の低PBRも評価して上値追いの展開だろう。9月期末の配当および株主優待の権利取りも注目される。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:20 | アナリスト水田雅展の銘柄分析