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2015年08月21日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】マルマエは自律調整一巡して上値試す、9月1日付で株式3分割

 マルマエ<6264>(東マ)は半導体製造装置などに使用される部品の精密切削加工事業を展開している。株価は急伸した7月高値後の自律調整局面だったが過熱感が解消した。15年8月期は大幅増益予想で3回目の増額の可能性があり、16年8月期も増収増益基調が予想される。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

■真空部品や電極などの精密加工事業を展開

 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開し、新規分野として光学装置・通信関連分野なども強化している。

 15年1月に事業再生計画(11年7月に事業再生ADR成立)の終結を発表した。16年10月末日の最終弁済をもって終了する計画だったが、強固な収益体質の確立と財務体質の改善に目途がついたため、終了期間を前倒しして15年1月末日をもって事業再生計画を終結した。そして債務の株式化を行ったA種優先株式については15年5月に取得(246株、1株につき100万円)して消却した。

■15年8月期は大幅増益予想、16年8月期も増収増益基調

 今期(15年8月期)の非連結業績予想(6月5日に2回目の増額)は、売上高が前期比32.5%増の21億円、営業利益が同49.5%増の4億円、経常利益が同50.6%増の3億85百万円、純利益が同30.6%増の3億95百万円としている。半導体やFPD関連の受注が高水準だ。

 第3四半期累計(9月〜5月)は、売上高が前年同期比33.2%増の15億82百万円で、営業利益が同49.9%増の3億11百万円、経常利益が同53.3%増の3億04百万円、純利益が同51.9%増の3億16百万円だった。

 半導体製造装置関連を中心に受注が好調に推移した。増収効果と生産性向上効果で大幅営業増益だった。なお特別利益に「中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業に係る補助金」15百万円を計上した。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(9月〜11月)3億84百万円、第2四半期(12月〜2月)6億39百万円、第3四半期(3月〜5月)5億59百万円、営業利益は第1四半期41百万円、第2四半期1億30百万円、第3四半期1億40百万で、収益改善基調を鮮明にしている。

 15年7月度の月次受注残高(速報値)を見ると、半導体分野が1億59百万円(前月比7.3%減、前年同月比105.3%増)、FPD分野が2億52百万円(前月比34.3%増、前年同月比274.6%増)、その他分野が44百万円(前月比67.0%増、前年同月比43.3%増)、合計が4億56百万円(前月比18.1%増、前年同月比158.9%増)だった。

 半導体分野は受注および出荷検収とも高水準に推移した。半導体製造装置市場に減速感が見られるなかでも、当社の受注は消耗品が多いため影響は出ていないようだ。FPD分野は受注・出荷検収とも大幅伸長して回復傾向が鮮明になった。高水準の受注が当面持続する見込みだ。その他分野では通信系部品の立ち上がりが寄与した。

 全般的には半導体製造装置分野の真空パーツを中心に新規部品の受注が拡大基調であり、生産力の増強が課題としている。こうした環境のなか、社内生産力の増強および生産性の改善に加えて、協力企業との取引拡大により生産能力を高めることで出荷拡大を図るとしている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.3%、営業利益が77.8%、経常利益が79.0%、純利益が80.0%と高水準である。増収効果や生産性向上効果で売上原価率の一段の改善が期待され、15年8月期業績の会社予想は3回目の増額の可能性があるだろう。そして16年8月期も増収増益基調が予想される。

 なお配当予想については、7月14日に96年のマザーズ上場以来初めてとなる配当の実施を発表した。15年1月末日をもって事業再生計画を終了したことや、第3四半期までの利益状況を鑑みて年間36円(期末一括)の配当を実施する。予想配当性向は16.0%となる。

■株価は自律調整一巡して上値試す、9月1日付で株式3分割

 なお7月14日に株式分割を発表した。15年8月31日を基準日(効力発生日9月1日)として1株を3株に分割する。

 株価の動きを見ると、急伸した7月22日の年初来高値2590円後の自律調整局面だったが過熱感が解消した。そして8月17日の2075円から切り返して自律調整一巡感を強めている。

 8月20日の終値2247円を指標面(株式3分割前)で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS224円95銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は1.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS86円03銭で算出)は26倍近辺である。

 日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きだ。また週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して再動意のタイミングのようだ。15年8月期業績予想は3回目の増額の可能性があり、16年8月期も増収増益基調が予想される。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:37 | アナリスト水田雅展の銘柄分析