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2015年09月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームは悪地合いで反落したが調整の最終局面、16年1月期業績に増額余地

 ストリーム<3071>(東マ)は家電やパソコンなどのインターネット通販事業を主力として、化粧品・健康食品のインバウンド需要対応も強化している。株価は第2四半期累計(2月〜7月)業績の大幅増額修正を好感して一旦は急反発したが、その後の悪地合いの影響で反落した。ただし7月安値と8月安値が下値支持線となって調整の最終局面のようだ。16年1月期業績予想の増額余地を評価して切り返し展開だろう。

■家電製品などのインターネット通販が主力

 家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するインターネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」の運営(インターネット通販事業)を主力としている。

 14年2月には扶桑化学工業<4368>から、化粧品・健康食品の無店舗販売を展開するエックスワンの株式80%を取得して連結子会社化し、化粧品・健康食品を中心とした生活必需品の販売事業を開始した。また他社のネット通販を支援する各種販売支援事業(ECサイト運営業務代行サービス)も展開している。

■化粧品・健康食品分野でインバウンド需要対応を強化

 M&Aやアライアンス戦略で事業多角化や、外国人旅行客のインバウンド需要対応も強化している。

 化粧品・健康食品を中心とした生活必需品の販売事業では、14年9月にラオックス<8202>と提携して、子会社エックスワンのコスメティック関連商品をラオックスの免税店で販売開始した。

 14年12月には、エックスワンが新発売した幹細胞コスメ・シリーズ「XLUXES(エックスリュークス)」について、免税店舗における販売でラオックス独占とすることに合意した。

 中国人観光客の大幅な増加も背景として、エックスワン製品の売上が想定以上に伸長し、ラオックス店舗における化粧品カテゴリーのトップシェアメーカーに成長しているようだ。

 15年3月には、エックスワンがタカラバイオ<4974>の研究開発素材を用いた健康維持サプリ「Xフコイダン テルペン」を発売した。ガゴメ昆布「フコイダン」とキノコ「テルペン」を配合したサプリメントで、タカラバイオが30年前から研究を継続している機能性食品素材だ。

 15年5月にはエックスワンが、専用エステ・サロン「XLUXES AOYAMA」を青山・骨董通りに開設し、幹細胞コスメ「XLUXES」を主力としたコスメ・ブティック「XLUXES GINZA」を銀座八丁目に路面店として開設した。

 また15年8月にはエックスワンが、エイジングケアサプリメント「XELESANTE(エックスエレサンテ) Biox Suiso(バイオックス水素)」を発売した。日本を代表するビューティープロデューサー「王子」こと及川尚輔氏がプロデュースする「XELESANTE」シリーズ第2弾の商品である。

■16年1月期第2四半期累計は大幅増益、通期も増額余地

 8月28日に発表した今期(16年1月期)第2四半期累計(2月〜7月)の連結業績(8月24日に大幅増額修正)は、売上高が前年同期比8.9%増の117億44百万円で、営業利益が同23倍の2億30百万円、経常利益が同9.0倍の2億36百万円、そして純利益が同94.5%増の2億03百万円だった。

 主力のインターネット通販が好調に推移し、子会社エックスワンの化粧品・健康食品の売上も想定以上に大幅伸長した。増収効果に加えて粗利益率の改善も寄与した。なお売上総利益率は20.1%で同2.8ポイント上昇、販管費比率は18.1%で同0.9ポイント上昇した。

 セグメント別(連結調整前)に見ると、インターネット通販事業は売上高が同6.2%増の106億64百万円、営業利益が同74.7%増の1億56百万円だった。

 アイテム数の充実、在庫の適正化、市場価格への迅速な対応などの施策が奏功して、家電が同11.3%増収、パソコンが同14.5%増収、周辺機器・デジタルカメラが同21.7%増収と好調に推移した。さらに当初は厳しく見込んでいた粗利益率の改善も寄与したようだ。

 その他事業は売上高が同61.9%増の12億29百万円、営業利益が74百万円(前年同期は77百万円の赤字)だった。売上高の内訳はパーソナルケア(化粧品)が9億69百万円、ヘルスケア(健康食品)が1億91百万円、その他が68百万円だった。

 訪日外国人旅行客によるインバウンド需要の増加も追い風となり、都内免税店において店舗販売している幹細胞コスメ「XLUXES(エックスリュークス)」をはじめとする化粧品・健康食品の売上が想定以上に大幅伸長した。

 通期の連結業績予想は前回予想(3月13日公表)を据え置いて売上高が前期比5.5%増の214億65百万円、営業利益が同33.7%増の3億74百万円、経常利益が同23.0%増の3億70百万円、純利益が同14.5%増の2億98百万円としている。配当予想は無配継続としている。

 通期会社予想については、売上高は第3四半期(8月〜10月)以降も順調に推移すると見込まれるが、コスト面でインターネット通販事業におけるサーバー機器入れ替えなどのシステム投資に係る費用、各種販売支援事業における店舗販売に係る費用、オンラインゲーム事業における技術・開発者の積極的な採用による人件費の増加などが見込まれるとして、現段階では通期会社予想を据え置いたとしている。

 ただし通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高54.7%、営業利益61.5%、経常利益63.8%、そして純利益68.1%と高水準である。通期会社予想についても増額余地があるだろう。

 重点戦略として、インターネット通販事業ではWEBマーケティングによる販促強化、ECサイト改善によるシームレスな購入導線の強化、販売効率の向上、販売価格の適正化と粗利益の確保、販管費圧縮などの施策を強化する。子会社エックスワンでは、訪日外国人旅行客をターゲットとする免税店での販売強化、新製品の開発・販売を推進する。収益は改善基調だろう。

■株価は悪地合いの影響で反落したが調整の最終局面

 株主優待制度については、1月31日現在100株以上〜2500株未満所有株主に対して優待割引券1枚(1000円相当)、2500株以上〜5000株未満所有株主に対して優待割引券3枚(3000円相当)、5000株以上所有株主に対して優待割引券5枚(5000円相当)を贈呈する。

 株価の動きを見ると、第2四半期累計の大幅増額修正を好感して8月24日の直近安値147円から8月26日の220円まで急反発したが、その後の悪地合いの影響を受けて反落し、9月4日には終値で160円台まで調整した。

 9月4日の終値164円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円98銭で算出)は15倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS49円81銭で算出)は3.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると再び25日移動平均線を割り込み、週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となった。ただし7月安値145円と8月安値147円が下値支持線となって調整の最終局面のようだ。16年1月期業績予想の増額余地を評価して切り返し展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:52 | アナリスト水田雅展の銘柄分析