スマートフォン解析

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2016年05月23日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームは下値切り上げてモミ合い煮詰まり感、17年1月期2桁増収増益予想

 ストリーム<3071>(東マ)は家電やパソコンなどのインターネット通販事業を主力としている。化粧品・健康食品販売事業を展開する子会社エックスワンの収益も拡大している。品揃え強化やインバウンド需要などで17年1月期も2桁増収増益予想である。株価は徐々に下値を切り上げてモミ合い煮詰まり感を強めている。好業績を見直して上放れ展開だろう。なお6月8日に17年1月期第1四半期の業績発表を予定している。

■家電製品やパソコンなどのネット通販が主力

 家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するインターネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」の運営(インターネット通販事業)を主力としている。また他社のネット通販を支援する各種販売支援事業(ECサイト運営業務代行サービス)も展開している。

 16年4月にはインターネット通販サイト「ECカレント」を、総合オンラインストアAmazon内の「Amazonマーケットプレイス」に新規出店した。掃除機、冷蔵庫などの生活家電をはじめ、パソコン、プリンター、オーディオ、カメラなど約9.2万点を取り扱う。またグループ会社イーベストのインターネット通販サイト「イーベストCD・DVD館」も同時に「Amazonマーケットプレイス」に新規出店した。

■子会社エックスワンの化粧品・健康食品分野はインバウンド需要で収益拡大

 14年2月に扶桑化学工業<4368>から、化粧品・健康食品の無店舗販売を展開するエックスワンの株式80%を取得して連結子会社化した。そして化粧品・健康食品を中心とした生活必需品販売事業を開始し、訪日外国人旅行客のインバウンド需要も追い風として収益が拡大している。

 14年9月にはラオックス<8202>と提携し、エックスワンのコスメティック関連商品をラオックスの免税店で販売開始した。14年12月には、エックスワンが新発売した幹細胞コスメ・シリーズ「XLUXES(エックスリュークス)」について、免税店舗における販売でラオックス独占とすることに合意した。

 15年3月には、エックスワンがタカラバイオ<4974>の研究開発素材を用いた健康維持サプリ「Xフコイダン テルペン」を発売した。ガゴメ昆布「フコイダン」とキノコ「テルペン」を配合したサプリメントで、タカラバイオが30年前から研究を継続している機能性食品素材だ。

 15年5月にはエックスワンが、専用エステ・サロン「XLUXES AOYAMA」を青山・骨董通りに開設し、幹細胞コスメ「XLUXES」を主力としたコスメ・ブティック「XLUXES GINZA」を銀座八丁目に路面店として開設した。

 15年8月にはエックスワンが、エイジングケアサプリメント「XELESANTE(エックスエレサンテ) BioxSuiso(バイオックス水素)」を発売した。日本を代表するビューティープロデューサー「王子」こと及川尚輔氏がプロデュースする「XELESANTE」シリーズ第2弾商品である。

 ラオックスにおける16年1月期末のエックスワン商品取扱店舗数は全国25店舗となった。中国人観光客などのインバウンド需要でエックスワンの収益が拡大している。ラオックス店舗においては化粧品カテゴリーのトップシェアに成長しているようだ。

 16年1月にはエックスワンが液体栄養ドリンク「エックスワンVLゴールド」を発売した。東洋思想の「養身」を基本とした同社の主力商品「VL」シリーズの4代目商品である。

 16年4月にはエックスワンが、東京・青山のサロン・ドゥ・インナップ内に美容総合スクール「ビューティーマスターカレッジ(BMC)」を開校した。日本メイクアップ技術検定(JMA検定)受験を前提に、本格的なメイクアップアーティスト、美容のプロの育成を目指すとしている。

■16年1月期は2桁増収増益

 前期(16年1月期)連結業績は売上高が前々期(15年1月期)比13.1%増の230億18百万円、営業利益が同34.0%増の3億75百万円、経常利益が同25.1%増の3億76百万円、そして純利益が同16.6%増の3億04百万円だった。配当は無配を継続した。

 インターネット通販が好調に推移し、子会社エックスワンの化粧品・健康食品販売も大幅伸長した。増収効果や粗利益率改善効果などで大幅増益だった。売上総利益は同25.1%増加し、売上総利益率は20.9%で同2.0ポイント上昇した。販管費は同24.4%増加し、販管費比率は19.3%で同1.8ポイント上昇した。

 営業外収益では為替差益が減少(前々期9百万円計上、前期0百万円計上)し、前々期計上の償却債権取立金12百万円が一巡したが、投資有価証券売却益9百万円を計上した。特別利益では前々期計上の負ののれん発生益65百万円が一巡したが、受取補償金18百万円を計上した。特別損失では固定資産除却損が減少(前々期14百万円計上、前期1百万円計上)し、前々期計上の情報セキュリティ対策費20百万円、事務所移転費用20百万円が一巡した。

 セグメント別(連結調整前)動向を見ると、インターネット通販事業は売上高が同11.6%増の208億70百万円、営業利益が同9.3%増の2億60百万円だった。外部サイト「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」での販売促進イベントへの積極参加、売れ筋商材の確保、アイテム数の充実、在庫の適正化などが寄与した。商品別売上高は家電が同21.4%増の118億26百万円、パソコンが同47.7%増の15億60百万円、周辺機器・デジタルカメラが同7.2%増の53億92百万円、その他が同27.2%減の20億91百万円だった。

 その他事業は売上高が同47.5%増の25億07百万円、営業利益が同2.6倍の1億14百万円だった。売上高の内訳はパーソナルケア(化粧品)が19億22百万円、ヘルスケア(健康食品)が3億96百万円、その他が1億88百万円だった。訪日外国人旅行客によるインバウンド需要も追い風となり、ラオックス免税店で販売している幹細胞コスメ「XLUXES(エックスリュークス)」など、エックスワンの化粧品・健康食品が大幅伸長した。なおラオックスにおける16年1月期末のエックスワン商品取扱店舗数は全国25店舗となった。

 四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(2月〜4月)58億32百万円、第2四半期(5月〜7月)59億12百万円、第3四半期(8月〜10月)51億24百万円、第4四半期(11月〜1月)61億50百万円、営業利益は第1四半期93百万円、第2四半期1億37百万円、第3四半期37百万円、第4四半期1億08百万円だった。

■17年1月期も2桁増収増益予想

 今期(17年1月期)連結業績予想(3月14日公表)は、売上高が前期(16年1月期)比11.4%増の256億51百万円、営業利益が同36.8%増の5億13百万円、経常利益が同33.0%増の5億円、そして純利益が同27.7%増の3億88百万円としている。配当予想は無配継続としている。

 インターネット通販事業では引き続き、外部サイト「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」での販売促進イベントへの積極参加、売れ筋商材の確保、アイテム数の充実、在庫の適正化などを推進する。またエックスワンにおける会員販売と免税店での店頭販売も伸長する。なおラオックスにおけるエックスワン商品取扱店舗数は全国30店舗となる見込みだ。オンラインゲーム事業においては、ゲーム開発者の確保など事業体制が整い本格的に始動する。

 コスト面では、システム関連費用、各種販売支援事業における店舗販売に係る費用、オンラインゲーム事業における技術・開発者の積極的な採用による人件費の増加などが見込まれるが、増収効果で吸収する。なお売上総利益は同22.1%増の58億74百万円(売上総利益率22.9%)、販管費は同20.9%増の53億61百万円(販管費比率20.9%)の想定としている。

■20年東京五輪に向けてテレビ買い替え需要も期待

 重点戦略としてインターネット通販事業ではWEBマーケティングによる販促強化、ECサイト改善によるシームレスな購入導線の強化、販売効率の向上、販売価格の適正化と粗利益の確保、販管費圧縮などの施策を強化している。子会社エックスワンでは、訪日外国人旅行客をターゲットとする免税店での販売強化、新製品の開発・販売を推進する方針だ。

 また今後は20年東京夏季五輪に向けて、テレビの買い替え需要が本格化することも期待される。収益は中期的に改善基調だろう。

■株主優待制度は1月期末に実施

 株主優待制度については毎年1月31日現在の株主に対して実施している。優待内容は100株以上〜2500株未満所有株主に対して優待割引券1枚(1000円相当)、2500株以上〜5000株未満所有株主に対して優待割引券3枚(3000円相当)、そして5000株以上所有株主に対して優待割引券5枚(5000円相当)を贈呈する。

■株価は下値切り上げてモミ合い煮詰まり感

 株価の動きを見ると、140円〜150円近辺でモミ合う展開だ。ただし2月安値113円をボトムとして徐々に下値を切り上げている。そしてモミ合い煮詰まり感を強めている。

 5月20日の終値148円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS14円27銭で算出)は10〜11倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS60円88銭で算出)は2.4倍近辺である。時価総額は約42億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、13週移動平均線が支えて徐々に下値を切り上げている。好業績を見直して上放れ展開だろう。
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:38 | アナリスト水田雅展の銘柄分析