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2016年07月13日

キーコーヒーはモミ合い上放れて年初来高値に接近、17年3月期2桁増益・連続増配予想

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手である。パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新事業領域開拓も推進し、17年3月期2桁増益・連続増配予想である。株価は安値圏モミ合いから上放れて3月の年初来高値に接近している。上値を試す展開だろう。なお7月25日に第1四半期の業績発表を予定している。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)なども展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には、世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。効率的な生産・供給体制を構築するため首都圏3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工し、海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速している。

 15年10月北陸地方初出店の「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープン、16年2月東海エリア高速道路パーキングエリア初出店の「Kariya KEYS CAFE」が愛知県刈谷市の刈谷ハイウェイオアシス下りパーキングエリア近鉄パークハウス内にオープンした。

 16年3月全国初の駅構内出店「Ouji KEYS CAFE」が東京都北区の東京メトロ南北線王子駅構内王子Metropiaにオープン、ホテル内初出店の「Akasaka KEYS CAFE」が東京都港区のファーストキャビン赤坂にオープン、16年6月静岡県初出店の「Shizuoka KEYS CAFE」が静岡県静岡市のJR静岡駅前にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響して第3四半期の構成比が高い。なお16年3月期の売上総利益は15年3月期比2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円、営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも増収だった。特に原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」新規出店は20店舗で、合計導入店舗は39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円、営業利益が1億29百万円の赤字(前々期は1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理などで2桁減収だが、不採算店減少、付加価値の高いメニューの投入などで営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で、営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期2桁増益・連続増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、そして純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、消費増税にも不透明感が強いが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・連続増配予想としている。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

■株価はモミ合い上放れて年初来高値に接近、上値試す

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で6月24日に1759円まで急落する場面があったが素早く切り返し、安値圏1800円〜1900円近辺でのモミ合いから上放れの動きを強めている。7月12日には1935円まで上伸し、3月の年初来高値1970円に接近している。

 7月12日の終値1917円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は42〜43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約435億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。さらに13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスの形だ。強基調への転換を確認して上値を試す展開だろう。(日本インタビュ新聞アナリスト水田雅展)



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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:21 | アナリスト水田雅展の銘柄分析