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2016年12月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】おふくろの味はいずこに

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 夕方、何気なく民放のニュース番組を観ていると突然ニュースではなく若い女性が登場してどこかのお店でこんなおいしいものが食べられますよと話し始めます。私はニュースを見たいと思っていますから裏切られた気持ちになってチャンネルを変えるのです。すると変えた他のチャンネルでもにこやかにこれまた美しい女性リポーターがこんなに美味しいですよとにっこり笑うのです。そこでたまりかねてテレビのスイッチを切ります。その日にどんなことが起こったのかを知りたいと思いテレビを観ていますのでそれ以外は見たいとは思わないからです。

 それにしても最近テレビで食べる番組が多くなったように思います。これはNHKも含めてで、美味しいもの、健康長寿に良いというもの、郷土料理、海外の料理などなどそれこそ有り余る情報がこれでもかこれでもかとテレビに登場します。しかし意外に少ないのが家庭の味、いわゆるおふくろの味です。

 最近は自分の家以外で食事をすることが多くなったということなのでしょうか。それだけ生活にゆとりが生まれて豊かになったのかも知れません。そう考えれば素晴らしいことなのでしょう。私も決して反対するものではありません。しかしなぜか寂しさを感じてしまうのです。

 古いですよと言われるのを覚悟の上で申し上げますが、私の世代では一番素晴らしい食べ物、それは「おふくろの味」だと思っているからです。私が子どもの頃、今から半世紀以上前のことです。私の母親は、食事は必ず家で摂るものだという考えをもっていました。特に頑固なまでにそういう考え方の人でした。

 例えば自分の小遣いをつかって外で食べるものを買うことを極端に嫌がりました。そのようなことを「買い食い」と名づけて悪いことだと諭したのです。子どもが食べるものはすべて母親が用意するのが当たり前と言っていました。当時、我が家は貧しかったですからそのようなところで無駄な金を使う余裕もなかったからかも知れません。しかし母親に当時私は「母親」のプライドを感じていました。したがって私は、母親が用意してくれたもの以外を食べることはほとんどありませんでした。決して豪華なものではありません。

 大人になってからおふくろの味で一番美味しかったのは何ですかと問われた時、ひじきの煮物ですと答えました。すると職場の先輩がそれは貧しいねと笑われてしまいました。その時、とても不愉快な思いをしたのを覚えています。なぜなら母親のひじきの煮つけは本当に素晴らしいと思っていたからです。

 母親が亡くなって15年以上たちますが、妻の作ったひじきの煮つけが食卓に上るといまだに幼いころのことを想い出してしまうのです。懐かしい懐かしいおふくろの味です。

 「おふくろの味」―現在のわが国では死語に近い言葉になっています。親は子どもにお金さえ渡せば簡単に美味しいものを食べることができます。そのような時、テレビの情報は参考になるのでしょう。なるほどうまくできています。

 女性が社会に進出することを良くないなどというつもりはまったくありません。それ自体は当然のことでしょう。しかし父親は外で働き、母親は子どもを守り育てるというかつての暮らしの方が今に比べると豊かに見えてしまうのです。父親である男はもっともっと頑張らなければいけません。母親は暖かく家族を包み込むべきでよう。父親、母親それぞれには役割があると私は考えています。

 批判を受けることを承知で書きましたが、こんなことも少し考えてみても良いのかなと私は思いますが、いかがでしょうか。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:46 | 宮田修 アナウンサー神主のため息