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2016年12月07日

【トピックス】技術者派遣などの平山が研修に「レゴ(R)」ブロックを積極活用

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株式会社平山・東京本社教育課・林竜太氏

稟議書を重ねて導入に尽力した東京本社教育課・「レゴ(R)シリアスプレイ(R)」トレーニング修了認定LSPファシリテータ・林竜太氏に聞く

◆作業手順の理解などに続き、コミュニケーション力やチームワーク向上などもめざす

 技術者派遣や業務請負などを展開する平山<7781>(JQS)は、厚生労働省が所管する「製造請負優良適正事業者認定制度」で第1号の認定を受けた優良企業である。「日本のものづくりを支える製造業支援会社」として、社員研修は手厚く、全国3ヵ所の研修センター(群馬県太田市、静岡県富士宮市、愛知県豊田市)で行うカリキュラムの中には「心のケア」を行うメンタルヘルスカウンセリングなどもある。

 そんな同社が、約3年前から知育玩具の「Lego(R):レゴ」ブロックを研修に導入し、まずは「5S、作業手順書」などの理解を目的とした「ものづくりスキル」研修などに役立てている。製造業界にはじめて入る新入社員向けに「ものづくりスキル」を体感してもらう際に、座学での理解に限界を感じていた東京本社教育課の林氏が、ブロックを用いた体感研修を導入した。

 「思い思いにブロックを組み立てている姿や、緊張していた大人しい新入社員がブロックで趣味の飛行機を作り、楽しそうに説明してくれた点に感動し、探してみたらレゴを使った組織開発のワークショップなどを行っていたり、「レゴ(R)シリアスプレイ(R)」というメソッドがあることを知った。とかく生産性の追求や、黙々と作業を「こなす」イメージのある製造業界を変えたい!働く人々のモチベーションを上げたい!と思って導入した」という。

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 今後は、レゴを用いた「ヒューマンスキル」も取り入れていく予定で、こちらは、真剣に遊びながらコミュニケーション力やチームビルディング(チームワークの向上)などを養成するものだ。「伝統的な研修では「モノ作り」に重点が置かれてきたが、「ヒト作り」もともなわなければ業務や事業の成果・数字には結びつかない」と語る同社・東京本社教育課・林竜太氏(顔写真)に、このコミュニケーション&チームビルディング研修「Lego(R)SeriousPlay(R)」(レゴ(R)・シリアスプレイ(R))について聞いてみた。

◆「モノ作り」の研修に加えて「ヒト作り」の研修も積極展開

Q:オモチャのブロックを使う研修とは、ちょっとイメージが湧かないのですが。

A:主な目的、軸としては「ヒューマンスキル」・・・人とのコミュニケーション能力やチームワークを向上させ、業務の効率化などを目指す訓練のひとつです。伝統的な研修では、どうしても仕事上の技能や技術、専門能力などの向上を目指す「テクニカルスキル」にスポットが当たりがちでした。とりわけ一般社員は技能向上が優先でした。ですが、ヒューマンスキルは、たとえばロバート・カッツの順位と能力の関係性を示すモデルでいう「経営幹部」「管理者」「一般社員」の階層のうち、どの階層にも求められるとされています。近年は電子メールなどの普及によって、コミュニケーションの取り方に不慣れな人が増えているとの調査もあります。チームの中でコミュニケーションが活発化し、チームワークが向上しないと成果に結びつかないことは、いわば当たり前のことですよね。

Q:具体的にはどのような使い方をするのですか。

A:たとえば、同じ種類、同じ個数のブロックを各人に与え、「あひる(Duck)を作ってみて下さい」といった課題を提示します。参加者は、それぞれ自由な発想、イメージで「あひる」を組み立ててみます。できた「あひる」は、同じブロックを使っていても、人によって違う作品になります。このような形に作るのだ、といった模範回答はなく、各人それぞれの作品がいわば正解です。これによって、まず、人には自分と異なる思考・発想・価値観があるということを再確認できます。それぞれの価値観を認め合うことができます。

Q:(実際に作ってみて)クチバシを赤い色のブロックにした場合は・・・。

A:たとえば、赤い色には「やる気」「興味」などが込められているという見方ができます。それぞれの作品ができ上がったら、順番に自分の作った作品の発想などを説明するのですが、ここで「やる気」がどこにあるか発見できることがあります。議論ではなく、自分の作品の説明ですから否定されることはありません。また、たとえば気が弱いとか、人の目を見ると話せないといった場合でも、自分の作品を前に置いてこれを見ながら説明することによって、素直に自分の思考や発想を声に出すことができます。こうした動作を何段階か行うことによって、チームの中で発言しやすくなり、自分以外のメンバーの思考や発想はどんなものなのか、業務に取り組む上での価値観はどこにあるのか、などを、お互いに察することができるようになります。コミュニケーションがとれるようになり、各人の考え方がわかってくれば、チームビルディングは成功といえます。

◆集団の中から8割の「無口なアイディアマン」を見つけ出す効果も

Q:社会人研修などの集団ディスカッションでは発言しづらいときがあります

A:この研修では、「無口なアイディアマン」を見つけ出す効果も期待できます。何人かのチームで話し合いをすると、積極的に発言する人や、声が大きくて他人の発言を抑え込むような人が、ふつうは人数の2割ほどいるものです。他の人は発言をさえぎられたり、発言の好機が訪れなかったりで、もし議題に興味がないと、ますます話さなくなるでしょう。しかし、チームに役立つアイディアを持っている人は、残りの8割の無口な状態の人にも、おそらくいるはずです。こうした人のアイディアを引き出すためには、全員参加というよりも全員参画の意識が求められます。こうした意味でも、ブロックを使ったコミュニケーションは有効といえるでしょう。

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Q:いつ頃から導入しはじめたのですか。

A:3年ほど前に、まず入社前の「内定者・新入社員」向けなどに導入しました。これは後で削除されるかもしれませんが、このブロックを研修に取り入れるに当たっては、稟議書を5回提出して実現しました。なお、当社の社員向け研修には、入社後にソロフライトプランと呼ぶ教育プランがあり、あいさつや言葉遣い、身だしなみから始まり、請負の長い実績に基づいたノウハウで3年間教育を行うカリキュラムがあります。これらの取り組みによって、入社3ヵ月未満の社員の離職率は2012年の41%が15年には31.7%にまで低下し、現在は一段と低下してきています。

 また、同社では、コンサルタント事業として、経験豊かなコンサルタントが、顧客視点で問題点を改善し、技術・品質・コスト面で競争力をつけ、低コスト生産現場の構築を目指すなど、TPS(Toyota Production System:トヨタ生産方式)も取り入れ、作業実施部隊と連動した実効性の高いコンサルティングを国内外問わず提供している。

 以上のような企業向け研修、コンサルティング業務で蓄積したノウハウは、製造請負事業(インソーシング)でも現場改善コンサルティング部門と連携したハイレベルの請負体制で対応しており、「新規工程を立ち上げたいがチーム編成が難しい」「高度な技術力や製造能力が欲しい」「派遣とパートが混在した現場を一括請負化したい」「コストに見合う製造工程に改善したい」「もっと標準化・効率化したい」などの要望に応えながら、より発展的な将来像を見据えた請負チームで現場改善を実現している。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:26 | 話題