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2017年03月13日

【編集長の視点】大和コンピューターは反落も2Q業績上方修正を手掛かりに通期業績の上ぶれ期待が続き保ち合い煮詰まる

 大和コンピューター<3816>(JQS)は、前週末10日に9円安の1219円と小反落して引けたものの、25日移動平均線を出没する三角保ち合いには煮詰まり感を強めた。今年2月22日に発表した今4月期の2016年8月〜2017年1月期(第2四半期、2Q)累計業績の上方修正を手掛かりに、期初予想を据え置いた7月通期業績の上ぶれ期待がなお高く下値に割安株買いが続いたためだ。IT(情報技術)を活用した農業「i−農業」の具現化を目指し子会社を設立したことも成長可能性を高めるとして側面支援材料視されている。

■サービスインテグレーション事業の受注が好調に推移し「i−農業」も本格始動

 同社の今期2Q業績は、期初予想より売り上げを6000万円、営業利益を4700万円、経常利益を5300万円、純利益を3500万円それぞれ引き上げ、売り上げ11億2200万円(前年同期比0.7%増)、営業利益1億4800万円(同19.0%減)、経常利益1億5600万円(同15.7%減)、純利益1億500万円(同12.6%減)と期初の減収予想が増収転換するとともに減益率を縮めた。サービスインテグレーション事業関連の受注が、11億2200万円(同0.7%増)と好調に推移し、ソフトウェア開発関連事業の売り上げ減少や利益率低下、研究開発費増加による販管費負担増などをカバーして上方修正につながった。

 7月通期業績は、期初予想を変更せず売り上げ22億6000万円(前期比1.1%増)、営業利益2億9000万円(同1.8%増)、経常利益2億9500万円(同1.4%増)、純利益2億円(同15.4%増)と増益転換を見込んでいるが、2Q累計利益が通期予想業績対比で51〜52%の進捗率と目安の50%と上回ったことから保守的として通期業績の上ぶれ期待を高めている。

 なお今年2月に設立した「i−農業」関連の子会社ルーツ(静岡県袋井市)は、養液栽培法でメロン、トマトなどを生産する同社の「統合型環境制御システム」によって農産物の生産・加工・販売を行うなど本格始動させ、将来的には農業生産法人に向けても取り組む。

■PER14倍台、PBR1倍と市場平均を下回り25日線水準からの上放れに弾み

 株価は、7月31日を基準日とした株式分割(1株を1.2株に分割)を歓迎しストップ高して1723円高値まで急伸して1480円で分割権利を落とした。分割権利落ち後は、1030円安値から1432円高値まで買い進まれほぼ権利落ちを埋め、足元では25日移動平均線を出没する三角保ち合を続けてきた。PERは14倍台、PBRはほぼ1倍とジャスダック市場の全銘柄平均を下回って割安であり、保ち合いを上放れて落ち後高値1432円抜けから分割歓迎でつけた1723円高値へのキャッチアップを強めよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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