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2017年04月27日

マルマエは自律調整一巡して上値試す、受注好調で17年8月期業績予想再増額の可能性

 マルマエ<6264>(東マ)は半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開している。受注好調で17年8月期業績予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は4月3日の上場来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開

 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開し、新規分野として光学装置・通信関連分野も強化している。

■収益改善基調、受注好調でプロダクトミックス改善も寄与

 四半期別の業績推移を見ると、15年8月期は売上高が第1四半期3億84百万円、第2四半期6億39百万円、第3四半期5億59百万円、第4四半期5億42百万円、営業利益が41百万円、1億30百万円、1億40百万円、1億39百万円だった。16年8月期は売上高が6億19百万円、5億32百万円、4億84百万円、6億07百万円で、営業利益が1億55百万円、1億12百万円、90百万円、1億31百万円だった。

 16年8月期は15年8月期比5.6%増収、8.5%営業増益、5.1%経常増益だった。受注が好調に推移し、プロダクトミックス改善も寄与した。純利益は税金費用増加で同35.0%減益だった。

 分野別受注高は半導体分野が同2.7%増の12億69百万円、FPD分野が同9.3%増の8億28百万円、その他分野が同94.1%減の21百万円、売上高は半導体分野が同2.6%増の12億05百万円、FPD分野が同64.6%増の9億47百万円、その他分野が同76.2%減の89百万円だった。

 コスト面では労務費、減価償却費、研究開発費などが増加したが、FPD分野増収によるプロダクトミックス改善、生産性向上効果などで営業増益だった。売上総利益は同14.0%増加し、売上総利益率は33.3%で同2.4ポイント上昇した。販管費は同26.0%増加し、販管費比率は11.5%で同1.8ポイント上昇した。特別利益では補助金収入87百万円を計上した。ROEは42.9%で同57.8ポイント低下、自己資本比率は38.1%で同5.4ポイント上昇した。

 配当は年間15円(第2四半期末7円、期末8円)だった。15年9月1日付株式3分割を考慮して15年8月期の年間36円を12円に換算すると実質的に3円増配で、配当性向は21.7%だった。

■17年8月期第1四半期は減益だが、受注は大幅増

 今期(17年8月期)第2四半期累計(9月〜2月)の非連結業績は、売上高が前年同期比12.6%増の12億96百万円、営業利益が同4.0%増の2億77百万円、経常利益が同8.0%増の2億70百万円、純利益が同5.8%増の1億84百万円だった。

 分野別受注高は半導体分野が同94.7%増の10億09百万円、FPD分野が同10.4%減の4億18百万円、その他分野が同6.4%減の8百万円、合計が同44.4%増の14億36百万円だった。分野別売上高は半導体分野が同50.1%増の8億80百万円、FPD分野が同25.1%減の3億78百万円、その他分野が同62.0%減の16百万円、合計が同12.6%増の12億96百万円だった。

 売上総利益は同9.6%増加し、売上総利益率は33.6%で同0.9ポイント低下した。販管費は同21.2%増加し、販管費比率は12.2%で同0.9ポイント上昇した。売上増に伴って材料費や外注加工費が増加し、需要拡大に対応した生産設備増強や流動的人材活用で減価償却費、労務費、研究開発費などが増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期6億18百万円、第2四半期6億78百万円、営業利益は1億12百万円、1億65百万円だった。四半期ベースでも収益拡大基調である。

■17年8月期通期予想は受注好調で再増額の可能性

 今期(17年8月期)通期の非連結業績予想(12月19日に増額修正)については、売上高が前期(16年8月期)比11.2%増の24億94百万円、営業利益が同1.1%増の4億94百万円、経常利益が同4.5%増の4億79百万円、純利益が同11.7%減の3億21百万円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.0%、営業利益が56.1%、経常利益が56.4%、純利益が57.3%と高水準である。受注好調で通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

 なお17年3月度の月次受注残高(速報値)は半導体分野が4億50百万円(前月比27.5%増、前年同月比283.1%増)、FPD分野が1億73百万円(前月比9.6%増、前年同月比2.0%減)、その他分野が6百万円(前月比7.2%減、前年同月比48.5%減)で、合計は6億29百万円(前月比21.6%増、前年同月比105.2%増)と好調である。

 半導体分野は出荷検収が高水準で推移したうえで、受注が急拡大した。今後もロジックの微細化投資と3D NANDの設備投資拡大で好調に推移する見込みだ。FPD分野は出荷検収・受注とも高水準である。今後も第4四半期(6月〜8月)以降に有機EL関連やテレビ向け第10.5世代大型パネル関連の受注が拡大する見込みだ。

 配当予想は、17年3月1日付で株式2分割を実施して第2四半期末8円、期末4円としている。株式2分割後に換算すると17年8月期は年間8円となり、16年8月期の年間7円50銭に対して50銭増配となる。予想配当性向は26.3%となる。

■新中期事業計画でロボット分野への参入も推進

 15年10月に新中期事業計画「Evolution2018」(16年8月期〜18年8月期)を策定した。

 半導体分野は微細化投資の本格化に対応して、洗浄分野への参入やエッチング分野の試作強化を推進する。FPD分野は8Kなどで需要拡大が見込まれるため、自社における設備投資ではなく、協力企業の拡大によって需要変動に対応する。その他分野では自動車関連やロボット関連市場に参入し、生産余力の効率的活用と協力企業の拡大を図る。

 半導体分野を成長ドライバーとする既存事業のブラッシュアップに加えて、現業とのシナジー効果や半導体・FPD分野の需要変動に対するリスクヘッジとして、売上高20億円規模までの中小企業を対象としてM&Aも活用する方針だ。なお既存事業で半導体分野の需要が高水準のため、M&Aについては一時停止して自社投資を優先するとしている。

 15年12月には鹿児島大学大学院理工学研究科との共同研究契約を締結した。リハビリ装置の研究開発と作業筋力補助ロボットの研究開発の2件について、早期の実用化を目指して共同研究する。市場ニーズの高さを考慮し、脳卒中の後遺症として腕や足に残る運動麻痺の改善を狙うリハビリ装置の製品化を先行し、腕の麻痺改善装置の開発に着手している。そして16年11月にはリハビリ装置(上肢の麻痺改善装置)の試作機が完成した。

 経営数値目標としては、18年8月期の連結売上高40億円、営業利益10億円(単体ベースで売上高30億円、営業利益7億円、M&Aで売上高10億円、営業利益3億円)を掲げている。株主還元としては配当性向35%以上(順次向上)を目指している。また計画期間中に東証1部への市場変更を目指す方針だ。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株主優待制度は毎年8月末日現在、6ヶ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象としてクオカード1000円分を贈呈する。17年8月期末から実施する。

 株価の動き(17年3月1日付で株式2分割)を見ると、4月3日の上場来高値1098円から利益確定売りで一旦反落し、地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、4月13日の直近安値718円から切り返している。

 4月26日の終値855円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS30円46銭で算出)は28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想に株式2分割を考慮した年間8円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績に株式2分割を考慮したBPS92円90銭で算出)は9.2倍近辺である。時価総額は約96億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込む場面があったが、素早く切り返している。サポートラインを確認した形だろう。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:54 | アナリスト水田雅展の銘柄分析