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2017年08月16日

【小倉正男の経済コラム】北朝鮮はグアム島に向けてミサイルを撃つのか?

★クライシスマネジメント 生き残るのが基本
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■クライシスマネジメントでは意地とか見栄は無用

 前回のコラムで、韓国や日本を道連れにすると恫喝して、やるぞ、やるぞと見せながら、するりと逃げるのが北朝鮮のサバイバル(=生き残り)戦略である、と――。

 金正恩朝鮮労働党委員長は、軍司令官からグアム島周辺に向けた4発の弾道ミサイル発射計画について報告を受けた。金正恩委員長は、「アメリカの行動をもう少し見守る」と述べたとしている。

 やめてやるぞ、ということになるのか。あるいは、計画通りに弾道ミサイルを発射するのか。

 金一族の世襲支配という「国体」を護持するのが戦略目標であるなら、ここは危機を回避するのが常道になる。

 北朝鮮がグアム島に向けてミサイルを撃てば、アメリカが黙ってはいない。北朝鮮が韓国や日本に砲撃やミサイル攻撃をしたとしても、北朝鮮はサバイバルの基盤を失う事態になる。

 危機管理(=クライシスマネジメント)からみれば、北朝鮮の負け以外の何ものでもない。
 クライシスマネジメントでは、生き残りが至上命題であり、サバイバルが基本になる。意地だの、見栄だの、というのはクライシスマネジメントでは無用のことになる。

■売り言葉に買い言葉も本来的には無用

 アメリカとしては、北朝鮮に核爆弾とそれにアメリカ本土に届く弾道ミサイルを持たれるとクライシスマネジメントで問題が生じる。

 ただし、アメリカが北朝鮮を叩くなら、「世界がこれまで見たことがない炎と怒りに直面することになる」といった売り言葉や買い言葉を少しは控える必要がある。これも無用ということになる。

 それだけに、挑発的な言葉を吐いているときは、まだ安心なのかもしれない。

 トランプ大統領のディール感覚からして、やるぞ、やるぞと見せて、やるというのも愚かではないか。買う気があるなら買わないそぶりが、ディールというものだ。もっともこのあたりはなんともいえない・・・。

■経済制裁を厳格に実施すれば根底が揺らぐ

 基本中の基本に戻って、北朝鮮への経済制裁――。貿易、金融、海運などあらゆる面から締め上げる。中国もこれに協力する。これを厳格にやるのが案外重要と思われる。

 貿易、金融、海運などが制限されれば、国内の生産力は意味を失うことになる。変な言い方だが、北朝鮮の「資本主義」、あるいは「資本主義力」が機能しなくない。

 これこそがディールであり、飽きずにやることだ。信じてやれば、いずれ効果が出る――。北朝鮮の経済が存外によいのは、経済制裁がきちんと実施されていないことの証明にみえる。
それならば、経済制裁を厳格にやることが締め上げることになる。

 トランプ大統領、金正恩委員長とキャラクターが際立っているが、地道なやり方のほうが効く。「資本主義力」が機能しなくなれば、国家存立の根底が揺らぐ――。急がば廻れ、ということにほかならない。

(『M&A資本主義』『トヨタとイトーヨーカ堂』(東洋経済新報社刊)、『日本の時短革命』『倒れない経営―クライシスマネジメントとは何か』『第四次産業の衝撃』(PHP研究所刊)など著書多数。東洋経済新報社編集局で企業情報部長、金融証券部長、名古屋支社長・中部経済倶楽部専務理事、日本IR協議会IR優良企業賞選考委員などを歴任して現職)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:04 | 小倉正男の経済コラム