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2017年12月25日

【編集長の視点】トランザスは反落も「Cygnus」の台湾での採用で急伸再現期待を強め下げ過ぎIPO株買いが再燃余地

 トランザス<6696>(東マ)は、前週末22日に32円安の2133円と反落して引けた。同社株は、今年8月9日に新規株式公開(IPO)されたばかりで、今年12月20日に上場来安値2013円まで調整したが、同安値からは、同社のウェアラブルデバイス「Cygnus」が、台湾のレストランで採用・導入されたことを手掛かりに約300円幅の底上げをしており、高値で戻り売りに押された。ただ、「Cygnus」に関しては、今年9月に世界的なモニターブランド会社・Qisda Corporation(台湾桃園市)との販売協力合意を発表した際は、株価は、今2017年1月期第2四半期(2017年2月〜7月期、2Q)の好決算も加わってストップ高を演じており、この現実買いからまだ上値余地があるとして下値買いは続いた。業績実態面でも、今年12月8日に発表した今1月期第3四半期(2017年2月〜10月期、3Q)決算が、今1月期通期予想業績に対して低進捗率にとどまったことは織り込み済みとして、下げ過ぎIPO株買いが交錯している。

■重量110グラムの「Cygnus」はハンズフリーのオーダー端末を実現

 同社は、インターネットと人をつなぐ終端となるターミナルを開発し提供するIoTソリューションサービス事業と、同ターミナルを活用する企業のシステム構築・保守、導入支援をするIT業務支援サービス事業を展開しており、モノのインターネット化が世界的に進むIoT時代の最先端に位置している。しかも、このターミナルは、BtoBの産業分野では専用の機能・動作を発揮する端末が求められており、同社は、映像配信のSTB(セットトップボックス)やデジタルサイネージ(電子看板)、装着用のウェアラブルデバイスなどで高い実績を誇っている。今回、台湾のレストランで採用・導入された「Cygnus」は、レストランのウエイター、ウエイトレスが手首に装着するオーダー端末として開発したもので、重量がわずか110グラムと軽量で従来のタブレットやスマートフォンとは異なって、ハンズフリーでPOSシステムと連携してオーダーを取ることを可能としており、今後は、液晶モニタ−、POSシステム、デジタルサーネージを欧州、北米、南米、中国など世界各国で販売しているQisda社と協力して世界展開を加速させる。

 一方、今期3Q業績は、3Q四半期決算が初作成となるため前年同期比較はなく、売り上げ7億1500万円、営業利益8700万円、経常利益7900万円、純利益5100万円で着地し、今1月期通期予想業績に対する利益進捗率は、30%〜33%と目安の75%を下回った。今期2Q累計業績は、IPO時の予想を上ぶれる好決算となったものの、3Q決算は、ターミナルの納品時期が、第2四半期と第4四半期に集中する会計特性があるためで、受注そのものは計画通りに順調に積み上がっているため今1月期通期業績は、IPO時予想に変更はなく、売り上げ12億5200万円(前期単体業績比19.1%増)、営業利益2億5600万円(同44.1%増)、経常利益2億4300万円(同31.9%増)、純利益1億6600万円(同49.2%増)と見込んでいる。

■日柄で4カ月、値幅で46%と調整一巡感を示唆し「リターン・リバーサル」展開も

 株価は、今年8月に公開価格1300円でIPOされ、3510円で初値をつけ上場来高値3695円まで買い進まれ、定石通りに2275円安値まで下げる調整場面となって、今期2Q累計業績の上ぶれ着地とQisda社との販売協力合意のダブル効果でストップ高して2906円の戻り高値をつけた。その後は、株式相場が、本則市場の主力ハイテク株買い・新興市場株売りを強めたことが響いて再調整、今期3Q決算発表とともに上場来安値2013円まで売られ、「Cygnus」採用を手掛かりに底上げに転じた。上場来高値からは日柄で4カ月を経過し、値幅でも約46%の下落と陰の極の調整一巡感を強めており、「Cygnus」の現実買いでストップ高の再来期待も強め一段の底上げに弾みをつけよう。大きく下げた株ほど大きく戻すとする投資セオリーの「リターン・リバーサル」買いの好機となりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)

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