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2018年01月11日

アーバネットコーポレーションは18年6月期減益予想の織り込み完了

 アーバネットコーポレーション<3242>(JQ)は東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。18年6月期は自社開発投資用ワンルームマンションの売上計上戸数減少で減益・減配予想だが、株価は調整一巡感を強めている。18年6月期減益予想の織り込みは完了しているようだ。3%台後半の高配当利回りも見直し材料だろう。

■東京23区中心に投資用マンション開発・販売

 東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。アウトソーシングを積極活用し、少数精鋭の組織体制で固定費の極小化を図っている。

 当社は投資用ワンルームマンション開発・1棟販売や分譲マンション開発などBtoB卸売、子会社アーバネットリビングは当社開発物件の戸別販売、他社物件の買取再販、マンション管理・賃貸などBtoC小売を基本事業としている。

 自社開発物件ブランドは、ワンルームマンションの「アジールコート」、コンパクトマンションの「アジールコフレ」、ファミリーマンションの「グランアジール」、戸建住宅の「アジールヴィラ」である。人口流入が続くエリアでの投資用ワンルームマンション開発を展開し、今後の取り組みとしてホテル開発事業で18年中の用地取得を目指している。

 収益は物件売上計上によって変動しやすい特性がある。配当性向の基本方針は当期純利益から法人税等調整額の影響を排除した数値の35%を配当するとしている。

■18年6月期減収減益・減配予想

 今期(18年6月期)の連結業績予想(8月9日公表)は、売上高が前期(17年6月期)比10.1%減の160億円、営業利益が38.0%減の15億円、経常利益が42.1%減の12億50百万円、純利益が42.0%減の8億50百万円としている。

 売上計上の計画は、自社開発投資用ワンルームマンション・分譲マンションが12棟・537戸、新規分野のアパート・テラスハウスが5棟・37戸、買い取り再販が5物件・5戸としている。売上総利益率は1棟一括販売が無いため3.1ポイント低下の18.4%見込み、販管費比率は1.2ポイント上昇の9.1%の見込みとしている。自社開発投資用ワンルームマンションの売上計上戸数が50戸減少して減収減益予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比11.0%増の44億30百万円、営業利益が14.2%増の6億24百万円、経常利益が12.6%増の5億66百万円、純利益が11.6%増の3億89百万円だった。売上計上は、自社開発投資用ワンルームマンション・分譲マンション5棟・121戸、買い取り再販物件1戸、合計122戸(前年同期は合計112戸)だった。

 超低金利継続や相続税対策などを背景として、投資用ワンルームマンションに対する投資・購入マインドは旺盛である。今期(18年6月期)は自社開発投資用ワンルームマンションの売上計上戸数が減少するが、来期(19年6月期)は自社開発投資用ワンルームマンション12棟・656戸、アパート1棟・11戸などの売上計上を目指しており、収益の再拡大が期待される。

 配当予想は8円減配の年間13円(第2四半期末7円、期末6円)としている。予想配当性向は38.4%である。

■株価は18年6月期減益・減配予想の織り込み完了

 株価は戻りが鈍く、安値圏340円近辺で推移している。ただし17年8月の昨年来安値313円まで下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。18年6月期減益予想の織り込みは完了しているようだ。

 1月10日の終値343円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は3.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS275円54銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約86億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを抑える形だが、一方では下値を徐々に切り上げている。3%台後半の高配当利回りも見直し材料だろう。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 07:24 | アナリスト水田雅展の銘柄分析