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2018年04月03日

ヤマシタヘルスケアホールディングスは底放れの動き、18年5月期3Q累計営業赤字だが通期大幅増益予想

 ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東1)は、九州を地盤とする医療機器専門商社の純粋持株会社である。18年5月期第3四半期累計は営業赤字だったが、通期は年度後半に機器需要回復が見込まれるため大幅増益予想である。株価は底放れの動きを強めている。

■九州を地盤とする医療機器専門商社、17年12月純粋持株会社へ移行

 山下医科機械が17年12月1日付で純粋持株会社ヤマシタヘルスケアホールディングスを新設して新規上場した。

 山下医科器械は九州を地盤とする医療機器専門商社で、医療機器の販売・メンテナンスおよび医療材料・消耗品などの販売を主力としている。またイーピーメディックは整形インプラントを製造販売している。17年6月には医療機器販売のトムス(広島県)を子会社化した。中期成長に向けて九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を最重点戦略としている。

 収益面では医療機関の設備投資関連で、第2四半期(9月〜11月)および第4四半期(3月〜5月)の構成比が高い特性がある。利益還元については安定的な配当の継続を基本方針とし、配当水準として連結配当性向30%を基準としている。

■光通信と資本業務提携

 17年9月には光通信<9435>と資本業務提携契約を締結した。光通信の九州地区における医科向け「EPARK」事業を共同展開するため、第三者割当による自己株式処分で山下医科機械の4万7533株を光通信に割り当てるとともに、光通信の「EPARK」事業を展開するイーディライトの第三者割当増資を引き受けた。

■18年5月期3Q累計営業赤字だが、通期は機器需要回復して大幅増益予想

 18年5月期連結業績予想は、山下医科機械の17年5月期実績(連結)との比較で、売上高が9.4%増の574億30百万円、営業利益が28.7%増の2億40百万円、経常利益が19.1%増の3億07百万円、純利益が7.9倍の1億53百万円としている。配当予想は9円増配の年間19円(期末一括)で、予想配当性向は31.0%となる。

 第3四半期累計は415億52百万円、営業利益が45百万円の赤字、経常利益が13百万円の黒字、純利益が57百万円の赤字だった。なお前年同期の山下医科機械の実績(連結)は売上高が371億04百万円、営業利益が1百万円の赤字、経常利益が43百万円の黒字、純利益が1億41百万円の赤字だった。

 SPD事業の拡大や17年6月子会社化したトムスの新規連結などで実質的に2桁増収だが、物流会社の運賃値上げに伴う物流コストの上昇、リース料の増加などで実質的に営業赤字が拡大した形だ。また出資している米国の新興医療機器メーカーの事業進捗遅延に伴って、投資有価証券評価損67百万円を特別損失に計上した。

 医療機器販売業の売上高の内訳は、一般機器分野が大型設備案件の減少で8.2%減の53億12百万円、一般消耗品分野がSPD契約施設における医療機器消耗品の増加で5.9%増の158億73百万円、低侵襲治療分野がIVE(内視鏡処置用医療材料)やIVR(血管内治療用医療材料)の増加で15.2%増の77億56百万円、専門分野(新規連結のトムス含む)が整形消耗品や透析材料の増加で59.0%増の76億90百万円、情報・サービス分野が電子カルテシステムなど医療IT機器の減少で26.1%減の8億78百万円だった。

 第3四半期累計の営業赤字が実質的に拡大し、通期予想に対する進捗率も低水準の形だが、年度後半に機器需要回復が見込まれるため大幅増益予想である。設備需要回復して通期ベースでの収益改善を期待したい。

■株価は底放れの動き

 株価は安値圏1400円台でモミ合う形だが、第3四半期累計の実質的な営業赤字拡大に対するネガティブ反応は見られず、底放れの動きを強めている。

 4月2日の終値1490円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS61円24銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間19円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2334円02銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約38億円である。

 週足チャートで見ると安値圏の下ヒゲで底打ち感を強めている。出直りが期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:29 | アナリスト水田雅展の銘柄分析