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2018年04月13日

マーケットエンタープライズは急反発

 マーケットエンタープライズ<3135>(東マ)はネット型リユース事業を展開し、中期成長に向けて事業ドメイン拡大戦略も推進している。18年6月期は営業黒字化予想である。収益改善を期待したい。株価は4月11日の中古医療機器事業参入発表を材料視して急反発している。出直りを期待したい。

■インターネットに特化してリユース品買取・販売事業を展開

 インターネットに特化してリユース(再利用)品を買取・販売するネット型リユース事業を展開している。コンタクトセンターからリユースセンターまで一気通貫のオペレーションシステムを特徴とし、マルチチャネル対応で全国的な仕入・販売網を構築していることが強みだ。

 買取総合窓口サイト「高く売れるドットコム」をフラッグシップサイトとして、複数の自社運営WEB買取サイトを通じて一般消費者や法人からリユース品を仕入れ、全国のリユースセンターで在庫を一括管理する。そしてヤフオク、楽天市場、Amazon、Ebayなど、複数の主要Eマーケットプレイスに出店した自社運営サイトで、一般消費者や法人向けに販売する。販売サイトのサービスブランドは「ReRe(リリ)」に統一した。

■中期成長に向けて事業ドメイン拡大戦略を推進

 中期経営目標として3〜5年の間に売上高100億円、営業利益10億円の達成を目指すとしている。収益基盤強化を目指し、事業拠点拡大の水平展開、取扱商品拡大の垂直展開、そして新サービス構築による事業ドメイン拡大戦略を推進する。

 水平展開では仕入基盤拡充に向けて、全国主要都市への新規リユースセンターの開設を推進し、出張・店頭買取における人口カバー率の向上や買取コンバージョン率の向上を目指す。

 垂直展開ではM&Aやアライアンスも活用し、取扱商品拡大を推進している。17年2月中古農機具・農業機械の買取専門サービスサイト「農機具高く売れるドットコム」を開始、17年3月宅配レンタルサービス「ReReレンタル」を開始、17年11月ヤフオクの「カウマエニーク」においてヤフーやブックオフコーポレーションと出張買取で連携、18年2月SORABITOと中古建機・重機の買取・販売で提携してサイト「建機高く売れるドットコム」を開設した。

 4月11日にはRECYCLE POINT TOKYO社から中古医療機器買取・販売事業を譲り受け、中古医療機器事業に参入すると発表し、サイト「医療機器高く売れるドットコム」を開設した。

 新サービス構築による事業ドメイン拡大戦略では、16年8月光通信<9435>と合弁でMVNO(仮想移動体通信事業者)のMEモバイルを設立し、16年9月高機能中古スマホ・タブレットと低価格SIMカードを組み合わせた低価格通話サービス「カシモ」開始、17年10月「カシモWiMAX」開始した。

 また18年1月には国内最大の民泊物件サイトを運営するスペースエージェントと出資・事業提携に関する契約を締結した。リユース事業やレンタル事業と、シェアリングエコノミー領域におけるシナジー効果を目指す。

■引越しシーズンの第4四半期(4月〜6月)の構成比が高い収益構造

 収益面の特性としては、転居に伴う商品の買い替えや新規購入などのニーズが高まり、買取依頼・販売が集中する春季の引越しシーズンにあたる第4四半期(4月〜6月)の構成比が高くなる一方で、第1四半期(7月〜9月)は売上高が減少して営業損益が低水準となりやすい傾向がある。

■18年6月期営業黒字化予想で収益改善期待

 18年6月期連結業績予想は、売上高が17年6月期比17.2%増の66億円、営業利益が55百万円の黒字(17年6月期は7百万円の赤字)、経常利益が51百万円の黒字(同4百万円の黒字)、純利益が29百万円の黒字(同19百万円の赤字)としている。配当は無配継続としている。

 リユース市場・EC市場が拡大基調であり、水平展開(全国主要都市への新規拠点開設)や垂直展開(取扱商材と顧客層の拡大)強化などで2桁増収予想である。利益面では、戦略的投資期間と位置付けて2拠点新規開設などで費用が増加するが、営業黒字化予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比12.3%増の29億14百万円、営業利益が5百万円(前年同期は71百万円の赤字)、経常利益が3百万円の赤字(同67百万円の赤字)、純利益が6百万円の赤字(同54百万円の赤字)だった。

 新規2拠点開設による仕入基盤の強化、中古農機具取り扱い本格化、宅配レンタルサービス開始、ヤフーと連携した買取サービス「カウマエニーク」開始などサービス拡充効果で2桁増収となり、先行投資負担を吸収して営業黒字化した。MVNO事業の子会社MEモバイルの黒字化も寄与した。

 売上総利益率は41.4%で2.6ポイント低下した。長期滞留在庫の処分で一時的に原価が増加した。販管費比率は41.2%で5.5ポイント低下した。業務プロセス改善が寄与した。リユースセンターは17年9月西東京、17年12月札幌を開設して合計10ヶ所となった。

 第2四半期累計の進捗率はやや低水準だが、ほぼ想定水準としている。通期ベースでも営業黒字化、収益改善を期待したい。

■株価は急反発

 株価は安値圏700円〜800円近辺でモミ合う形だったが、4月11日の中古医療機器事業参入発表を材料視して、4月12日はストップ高水準の874円まで急反発している。

 4月12日の終値874円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS5円71銭で算出)は約153倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS179円80銭で算出)は約4.9倍、時価総額は約44億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。出直りを期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:44 | アナリスト水田雅展の銘柄分析