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2018年05月16日

松田産業は調整一巡して戻り歩調、19年3月期増配予想

 松田産業<7456>(東1)は貴金属関連事業および農林水産品販売事業を展開している。18年3月期は取扱数量増加や販売価格上昇で大幅増収増益だった。19年3月期は横ばい予想だが保守的だろう。配当は増配予想である。株価は調整一巡して戻り歩調だ。

■貴金属リサイクルや農林水産品販売を展開

 貴金属リサイクル(貴金属事業)や産業廃棄物処理(環境事業)などの貴金属関連事業、および農林水産品を扱う食品関連事業を展開している。18年3月期の売上高構成比は貴金属関連事業63%、食品関連事業37%、営業利益構成比は貴金属関連事業70%、食品関連事業30%だった。収益面では、半導体・電子部品などエレクトロニクス業界の生産動向、貴金属および食品市況の影響を受けやすい特性がある。

 貴金属リサイクルは、半導体・電子材料部材・化成品などの貴金属製品をエレクトロニクス業界へ販売するとともに、半導体や電子部品を製造する過程で規格外となった部品(スペックアウト品)などの貴金属含有スクラップを国内外のメーカーから回収・処理・製錬することで、貴金属(金・プラチナ・パラジウムなど)をリサイクルする。

 産業廃棄物処理は、写真の感光材料からの銀の回収、廃酸や廃アルカリの無害化中間処理など、産業廃棄物の回収・処理を行っている。無害化処理技術に強みを持ち、全国47都道府県での収集運搬業許可を得ている。

 中期経営計画(16〜18年度)の目標値は19年3月期売上高2000億円、連結営業利益40億円としている。

■18年3月期大幅増収増益、19年3月期横ばい予想だが配当は増配

 18年3月期連結業績は売上高が17年3月期比16.6%増の1901億84百万円、営業利益が64.8%増の48億77百万円、経常利益が48.7%増の51億42百万円、純利益が40.9%増の34億59百万円だった。

 貴金属関連事業、食品関連事業とも好調に推移して大幅増収増益だった。売上総利益率は9.6%で0.1ポイント低下、販管費比率は7.0%で0.9ポイント低下した。営業外では持分法投資利益が減少し、為替差損益が悪化した。

 貴金属関連事業は17.9%増収で83.6%営業増益だった。貴金属リサイクルおよび産業廃棄物処理の取り扱い数量の増加、金製品および電子材料等の販売数量の増加、貴金属販売価格の上昇で大幅増収増益だった。食品関連事業は14.6%増収で33.1%営業増益だった。水産品および畜産品の販売数量の増加、すりみと鶏卵を除く販売価格の上昇で大幅増収増益だった。

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比5.2%増の2000億円、営業利益が2.5%増の50億円、経常利益が1.1%増の52億円、純利益が1.2%増の35億円としている。不透明感が強いとして横ばい予想だが、保守的だろう。

 18年3月期の配当は17年3月期と同額の年間28円(第2四半期末14円、期末14円)とした。19年3月期の配当予想は18年3月期比2円増配の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)で、予想配当性向は22.6%となる。

■株主優待制度は毎年3月末に実施、対象は継続1年以上保有株主

 株主優待制度は毎年3月31日現在、1単元(100株)以上を継続1年以上保有する国内在住株主を対象として株主優待品を贈呈する。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価は3月の直近安値圏から徐々に下値を切り上げている。調整一巡して戻り歩調だ。

 5月15日の終値1897円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS132円91銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は約1.6%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS2149円11銭で算出)は約0.9倍である。時価総額は約548億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。出直りを期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 06:25 | アナリスト水田雅展の銘柄分析