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2018年10月01日

【どう見るこの相場】早期上方修正銘柄に2度目の業績サプライズを期待して2Q累計決算の発表日をマーク

どう見るこの相場

 「一度あることは二度ある、二度あることは三度ある」とサプライズを期待するのは、投資家心理の本性である。株式投資には、ある種の連想ゲーム的な要素があって、急騰した銘柄と同じ柳の下で続く「二匹目の泥鰌」、「三匹目の泥鰌」をゲット、マーケットを出し抜くこの投資家心理の発露は、過去数限りない実戦で裏打ちされ勝利の方程式として定着している。

 さて名実ともに10月相場入りとなって、初っ端に9月30日の沖縄県知事選挙で野党支援候補が当選するニュースが飛び込んできた。株価は、ネガティブに反応して始まりそうだが、これを割り引いてもマーケットが、いまもっとも「一度あることは二度ある」と期待しているのは、昨年10月相場入りとともに始まった16営業日続伸の再現だ。昨年10月相場は、この16連騰中に10月22日投開票の衆議院選挙で自民・公明党の与党が圧勝したことを挟んで、日経平均株価は1448円高、7.11%も急騰した。今年も、9月13日から9月26日まで8営業日続伸し、27日には反落したものの、28日には大きく切り返し323円高で引けており、一時は年初来高値を更新し、26年10カ月ぶりの高値をつけた。13日から28日までの日経平均株価の上げ幅も、1515円と昨年10月の16連騰時をややオーバーした。この間、9月20日の自民党総裁選挙での安倍3選を挟んでいることも類似しており、沖縄県知事選挙での与党推薦候補の落選を乗り越えて、昨年10月相場のサプライズが再現されれば、この先、日経平均株価の2万5000円、2万6000円も遠くないとする皮算用も聞かれ始めている。

 もう一つマーケットで再現期待が高いのが、業績の上方修正である。10月相場入りとともに3月期決算会社の第2四半期(2018年4月〜9月期、2Q)累計業績の発表が始まる。米中貿易戦争のエスカレートや日米の物品貿易協定(TAG)交渉が続く逆風下、上場企業がどのような決算を開示してくるか、最大の注目ポイントとなってくる。ここでもサプライズの再現期待が高いのは、今年7月〜8月の第1四半期(2018年4月〜6月期、1Q)決算の開示時に、早くも今期業績を上方修正した銘柄の再上方修正である。沖縄県知事選挙の影響で全般相場が下ぶれるようなことがあれば、個別銘柄物色が強まり、余計に期待度も増す可能性がある。

 というのも、1Q決算発表時に今期業績を上方修正し、さらに前週27日にその上方修正予想をさらに再上方修正した銘柄が出現したからだ。東洋ビジネスエンジニアリング<東洋BENG、4828>(東1)である。1Q時上方修正の純利益5億円を5億5000万円に再上方修正し、前期の過去最高を大幅に更新、中間配当も増配も合わせて発表した。株価は、これに反応して一時9%高して今年8月3日につけた上場来高値2385円を更新した。この8月3日のそれまでの上場来高値は、同社が8月2日の今期1Q決算開示時に今期業績を上方修正し、400円高のストップ高でつけたものである。今回の再上方修正時の上げ幅は200円幅と前回の半分にとどまるものの、東証第1部値上がり率ランキングのトップ50にランクインして、株価注目度は一段とアップした。

 ガ然、サプライズの再現を期待して「第2の東洋BENG」、「二匹目の泥鰌」探しが、ヒートアップすることは想像に難くない。もちろんこの「二匹目の泥鰌」の有資格株は、1Q決算開示時に今期業績を上方修正した銘柄に限定される。該当銘柄の2Q累計決算発表日をマークしつつ、投資家心理が発露するままにインスピレーションを駆使し先回り買いにトライするのも一法となりそうだ。

■前回修正時にストップ高と急騰した11銘柄に「第2の東洋BENG」素地

 「第2の東洋BENG」の候補株のトップバッターは、1Q決算開示時に今期業績を上方修正し、東洋BENGと同様にストップ高した銘柄となる。コード番号順で列挙すると、ぐるなび<2440>(東1)、アール・エス・シー<RSC、4664>(JQS)、東映アニメーション<4816>(JQS)、寺岡製作所<4987>(東2)、品川リフラクトリーズ<5351>(東1)、日本製鋼所<5631>(東1)、サンコール<5985>(東1)、タカラトミー<7867>(東1)、ディーエムエス<9782>(JQS)、ビケンテクノ<9791>(東2)、元気寿司<9828>(東1)となる。

 このうち例えば、ぐるなびは、今期2Q累計決算の発表を10月30日に予定しており、この決算発表日が要マークとなるといった具合である。また東映アニメは毎期、毎期、上方修正をする常連株で、期初の保守的な予想を動画アニメ「ドラゴンボール」などの好調推移で上方修正、それもこの修正は複数回にわたる。さらに、RSCは、8月13日の今期業績の上方修正でストップ高し、翌14日の1Q決算開示で続いてストップ高しており、急騰特性が半端ではない。

■株価感応度の瞬間風速が10%を上回った低PER銘柄も2番手候補に浮上

 「第2の東洋BENG」の候補株の2番バッターは、1Q決算開示時の業績修正に対して株価の感応度が高く、株高の瞬間風速が10%以上となった銘柄である。この2番バッターには、さらにPER評価が市場平均を下回るもう一つのスクリーニング条件を加えたい。PER評価が割り負けている順に列挙すると以下の通りとなる。

 東京鉄鋼<5445>(東1)、キクカワエンタープライズ<6346>(東2)、昭和電線ホールディングス<5805>(東1)、合同製鉄<5410>(東1)、日本冶金工業<5480>(東1)、ユニバンス<7254>(東2)、昭和シェル石油<5002>(東1)、日本鋳造<5609>(東2)、トーカロ<3433>(東1)、椿本チエイン<6371>(東1)、ニチアス<5393>(東1)、TYK<5363>(東1)、トレックス・セミコンダクター<6616>(東1)、旭有機材<4216>(東1)、日本バルカー工業<7995>(東1)の16銘柄である。

 一番手の東京鉄鋼のPERが4.5倍で16番目の日本バルカーのPERが13.3倍である。昭和シェルは、すでに今年7月23日に今期2Q累計業績を上方修正し、8月9日の2Q累計決算発表日には今期通期業績の上方修正を発表しており、今後、10月の出光興産<5019>(東1)との株式交換比率を合意する株式交換契約締結時や11月の第3四半期決算発表時にさらに上方修正をすれば3回目となる。8月の通期業績の上方修正は、ドバイ原油の1バーレル=75ドルを前提にしており、足元のドバイ原油は、イラン産原油の供給減で1バーレル=80ドル台で推移しているだけに3回目の上方修正もあり得ないことではない。また16銘柄のなかには、鉄鋼関連株のウエートが高いが、これも米国の鉄鋼製品の関税引き上げがプラスに働くかマイナスに作用するか2Q決算開示時の注目ポイントとなる。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:10 | どう見るこの相場