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2018年10月24日

【編集長の視点】メディシノバは続落もMN−166の臨床治験進展でバイオ株の逆行高特性を期待して突っ込み買いも交錯

 メディシノバ<MediciNova,Inc、4875>(JQS)は、前日23日に54円安の1140円と6営業日続落して引けた。前日の日経平均株価が、大幅反落し一時フシ目の2万2000円を下回ったことが波及し、同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ同社株は、今年10月第1週の急落場面でも、開発中の低分子化合物MN−166が、10月5日に神経膠芽腫の希少疾患用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されたと発表したことを受けて急伸しており、バイオ株の逆行高特性の再現を見込んだ突っ込み買いも交錯した。また同社は、近く発表予定の今2018年12月期第3四半期(2018年1月〜9月期、3Q)決算も、今年7月24日に開示した今期第2四半期(2018年1月〜6月期、2Q)累計決算が、期初予想を上ぶれ赤字幅を縮めて着地しており、今年9月26日には米国の食品医薬局(FDA)から筋委縮性側索硬化症(ALS)のフェーズ3臨床試験にポジティブな評価を受領したことも加わって、期待を高め先取りされ買い材料視されている。

■MN−166がFADの希少疾患用医薬品の指定を受けるなど臨床開発が急展開

 MN−166は、1989年から日本と韓国で喘息及び脳梗塞発作後の症状の治療薬として処方されており、神経因子のシグナル伝達を担うグリア細胞の活性化を減衰し、ある種の神経症状を緩和する作用があることが分かっていた。同社は、この作用に注目して進行型多発性硬化症、ALSなどの神経変性疾患やアルコール・覚せい剤依存症、慢性神経因性疼痛などの治療薬の開発を進めてきた。このうちALSを適応症とするMN−166は、FDAから次のフェーズ3臨床試験では、治験は1回で十分で、追加の治験は必要がないなどとポジティブに評価された。ALS患者は、すでに米国内に約2万人おり、毎年約6000人が新たに疾患を診断されているだけに、大型薬化する期待が高い。
 一方、原発性悪性脳腫瘍であるグリオブラストーマ(神経膠芽腫)を適応症とするMN−166は、同疾患の治療法が確立しておらず、米国内の患者数が20万人未満の希少疾患であるとして、FDAからオーファンドラッグに指定された。オーファンドラッグは、FDAに承認されたあと7年間の排他的先発販売権が付与され、税制上の優遇措置も受けられる。このほかMN−166は、米国のアルコール依存症研究機関から研究助成金を交付され、別の化合物のMN−100では、高中性脂肪血症などを適応症に日本で特許を取得するなど開発成果が目覚ましい。今期2Q累計業績は、利益が期初予想より1300万ドル〜1700万ドル上ぶれ、赤字幅を縮めており、3Q決算への期待も高めている。

■25日線から13%超の下方かい離と下げ過ぎで「半値戻しは全値戻し」に再挑戦

 株価は、MN−166やMN−100に新展開があるたびに大きく上昇、今年2月のMN−166の進行型多発性硬化症を適応症とする良好なフェーズ2b臨床治験では年初来高値1496円まで買い進まれ、7月につけた年初来安値710円からはMN−100の特許取得などではストップ高を繰り返す急伸特性を発揮した。8月相場では、世界同時株安の波及と新興市場の人気離散が響いて1000円台を試す調整場面となった。足元ではMN−166関連の好材料続出で1477円の戻り高値までリバウンドし、再び年初来高値から年初来安値までの調整幅の半値戻し水準での中段固めを続けている。25日移動平均線からは、13%超のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」に再挑戦、逆行高特性を再発揮して年初来高値奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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