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2018年11月05日

【どう見るこの相場】ポスト中間選挙相場は「鬼が出ても蛇が出ても」究極の底打ち株に悪材料織り込み済みのリバウンドを期待

どう見るこの相場

 今週はいよいよ世界最注目の政治イベントを巡る三択問題の答えが出る。政治イベントとは、もちろん米国の中間選挙である。中間選挙後の相場展開については、「鬼が出るか蛇が出るか」世界中が見守っているが、事前におよそ3通りの相場シナリオが観測されていた。一つは、イベント通過で先行きの不透明感が払拭されるとする見方で、株価にとってフォローなるシナリオである。あと二つは、選挙結果に左右されるシナリオで、一つは、事前の情勢分析通りに共和党が上院で多数派となるものの、下院は民主党が多数派となり議会のねじれ現象が生まれるケースで、トランプ大統領がレームダック化して減税法案の成立などが危ぶまれ株価にアゲインストとなる。もう一つは、情報分析を覆す番狂わせとなり上院、下院とも共和党が多数派となるケースで、これもトランプ大統領の「米国第一主義」がさらにヒートアップし、日本、中国などとの貿易協議で強硬姿勢が強まるシナリオで、これも株価に大逆風となる。

 ポスト中間選挙相場が、どう展開するか選挙結果次第となるが、今週は、このどの相場シナリオにも対応できる投資スタンスが求められる。そこで三択シナリオのどれにもフィットする銘柄に注目したい。究極の底打ち銘柄ともいうべき「三空叩き込み」銘柄である。「三空叩き込み」とは、下落相場でローソク足の陰線が四つ並び、かつその陰線の間に三つの窓(空)を開けているチャート・パターンを指している。この窓開けは、売りが売りを呼び、狼狽売りに担保切れにより追証売りも交錯する投げ売りの最終局面に示現されるとされ、テクニカル理論の酒田五法では「三空叩き込みは買い向かえ」と教えている。「三空叩き込み」銘柄は、ファンダメンタルズ的にも株式需給的にもすべて悪材料を織り込み済みとなった「究極の底打ち株」とも見て取れるわけだ。今週は、今年10月3日からの急落相場でこうした窓開けのチャート形成をした銘柄をベースにする投資スタンスでマーケットに臨めば、大きく曲がることはないはずだ。

 もちろん相場の常として「罫線破り」は、しばしば見受けられることである。日経平均株価も、10月3日からの急落場面では「三空叩き込み」が示現しいったんリバウンドしたものの、その後、10月26日安値まで再急落した。だから「三空叩き込み」銘柄にリバウンドを期待するとしても、ファンダメンタルズ面での悪化まで織り込み済みとなった銘柄などに限定する注意深さが不可欠となる。すでに「三空叩き込み」銘柄では、前週末2日にコマツ<6301>(東1)とTDK<6762>(東1)、アドバンテスト<6857>(東1)が、年初来安値から急反発しているが、これは業績上方修正がポジティブ・サプライズとなったことが引き金となった。同様に日経平均株価の構成銘柄で「三空叩き込み」チャートを形成し、低PER圏にある銘柄で、かつ業績の上方修正などを発表した銘柄ならなおのこと、先行3社への追撃を期待してアプローチするのも妙味が大きそうだ。

■素材関連では先行の三井化学、資源関連ではサプライズ高のコマツを追撃

 「三空叩き込み」銘柄でまず注目は、素材関連の化学株、繊維株である。三井化学工業<4183>(東1)は、今年11月1日に今2019年3月期業績の上方修正と自己株式取得を発表し、10月30日に突っ込んだ年初来安値から前週末2日に20.4%高と急伸したが、同様に三菱ケミカルホールディングス<4188>(東1)も、業績の上方修正と発表し、宇部興産<4208>(東1)は、業績は期初予想を据え置いたものの、自己株式取得を発表した。住友化学工業<4005>(東1)は、期初予想を据え置き業績サプライズはなかったものの、PERはわずか7倍台と値ごろ妙味が大きく、三井化学追撃が期待される。繊維株では、東洋紡<3101>(東1)、帝人<3401>(東1)、クラレ<3405>(東1)が該当し、いずれも今週に今3月期第2四半期(2Q)累計業績の発表を予定している。このうち帝人は、今年8月の今期第1四半期決算開示時に今期業績の上方修正と自己株式取得を発表しているだけに繊維3社の2Q決算が要注目となる。

 資源関連株では、すでに先発して年初来安値から20%超の底上げしたコマツの追撃株としてDOWAホールディング<5714>(東1)、住友重機械工業<6302>(東1)、日立建機<6305>(東1)、商船三井<9104>(東1)が候補株となる。このうち住友重機は、コマツと同様に上方修正と増配を発表し、日立建機は業績を上方修正した。一方、DOWAと商船三井は、今期業績を下方修正して急落しファンタメンタルズ面では問題があるが、チャートは悪材料織り込み済みの「三空叩き込み」のチャートを形成し、さらに市況産業株として中間選挙後に非鉄・海運市況市がどう動くかも含めて底値からリバウンド幅を拡大するかトライしてみたい。

■ハイテク株でも業績上方修正、増配、自己株式取得の好材料がフォロー材料

 ハイテク株でも、すでに業績の上方修正がサプライズとなってアドバンテストは年初来安値から36%超高、TDKが同様に28%超高しており、2社を追撃する「三空叩き込みは買い向かえ」の候補株は少なくない。コード番号順に列挙すると、日本電気硝子<5214>(東1)、三菱電機<6503>(東1)、富士電機<6504>(東1)、デンソー<6902>(東1)、京セラ<6971>(東1)、日東電工<6988>(東1)、シチズン時計<7762>(東1)となる。このうちデンソーは、業績の上方修正と増配、自己株式の公開買い付けを発表し、富士電機も今期業績を上方修正し配当も増配した。これに対して、三菱電機と日東電工は、今期業績を下方修正し、日電硝子と京セラは今期業績を据え置き、シチズンは11月9日に今3月期第2四半期累計業績の発表を予定している。株価は、三菱電機、富士電機、デンソー、京セラが、いずれも10月末につけた年初来高値から12%〜20%超高と底上げに発進している。一方、10月31日に今期業績を下方修正した日東電工も、11月1日に突っ込んだ年初来高値から週末2日に5%超高と切り返しており、年初来安値から7%超の底上げにとどまっているシチズンとともに、PERがそれぞれ11倍〜12倍台の下げ過ぎ水準から先行株へのキャッチアップを期待するところだろう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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