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2018年11月12日

巴工業は調整一巡して戻り歩調、18年10月期利益横ばい予想だが再増額余地

 巴工業<6309>(東1)は、機械製造販売事業と化学工業製品販売事業を展開している。18年10月期は利益横ばい予想だが再増額余地がありそうだ。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、調整一巡して戻り歩調だ。上値を試す展開を期待したい。

■機械製造販売事業と化学工業製品販売事業を展開

 遠心分離機械を中心とする機械製造販売事業、合成樹脂や化学工業薬品などを中心とする化学工業製品販売事業を展開している。

 17年10月期のセグメント別売上構成比は機械製造販売事業25%、化学工業製品販売事業75%、営業利益構成比は機械製造販売事業24%、化学工業製品販売事業76%だった。また地域別売上構成比は日本79%、アジア17%、その他4%だった。

 収益面では、機械製造販売事業が設備投資関連のため、第2四半期(2月〜4月)および第4四半期(8月〜10月)の構成比が高くなりやすい特性がある。

■18年10月期は増額して利益横ばい予想、さらに再増額余地

 18年10月期連結業績予想(5月29日に増額修正)は、売上高が17年10月期比4.6%増の430億円、営業利益が0.4%減の21億90百万円、経常利益が0.9%減の22億円、純利益が0.9%減の14億90百万円としている。配当予想は17年10月期と同額の年間45円(第2四半期末22円50銭、期末22円50銭)としている。予想配当性向は30.1%である。

 機械製造販売事業は国内官需向け大型工事や海外向け案件の一部繰り延べの影響を受けるが、化学工業製品販売事業において工業材料分野の住宅・建設用途向け材料、電子材料分野の半導体製造用途向け商材など、収益性の良い商材が伸長する。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.5%増の304億35百万円、営業利益が17.9%増の15億68百万円、経常利益が18.6%増の15億80百万円、純利益が20.9%増の10億43百万円だった。機械製造販売事業、化学工業製品販売事業とも好調に推移して大幅増益だった。

 機械製造販売事業は、売上高が9.4%増の71億84百万円、営業利益が3.0倍の1億74百万円だった。国内官需向け部品・修理、国内民需向け全般、海外向け機械、装置・工事が伸長した。

 化学工業製品販売事業は、売上高が1.9%増の232億50百万円、営業利益が9.6%増の13億93百万円だった。工業材料分野の自動車向けや住宅・建設用途向け材料、電子材料分野の半導体製造用途向け搬送用商材が伸長し、製品ミックス改善も寄与した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.8%、営業利益が71.6%である。第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば、通期予想に再増額余地がありそうだ。

■株主優待制度は10月末の株主対象

 株主優待制度は、毎年10月31日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して、ワイン(当社関連会社取扱商品)1本を贈呈する。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、10月29日の2106円から切り返している。調整一巡して戻り歩調だ。

 11月9日の終値は2287円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS149円32銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は約2.0%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS2706円72銭で算出)は約0.8倍、時価総額は約241億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 08:23 | アナリスト水田雅展の銘柄分析