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2019年03月13日

加賀電子は13期ぶりの最高純益更新を見直し50億円ファンド出資もオンして反発

 加賀電子<8154>(東1)は、前日12日に35円高の2154円と3営業日ぶりに反発し、前日に割った25日移動平均線を上回って引けた。今2019年3月期純利益が、14期ぶりに過去最高更新と予想されていることを見直し売られ過ぎ修正買いが再燃した。今年2月25日には、新規事業創出に向けベンチャー企業へ投資する「50億円ファンド」の一環として「次世代蓄電デバイス」などを開発しているスペースリンク(神奈川県川崎市)への出資を発表したことも、成長戦略の加速要因として株価押し上げの材料視されている。


■EMSビジネスが順調に推移し今年1月から富士通エレの業績も上乗せ

 同社の今2019年3月期業績は、売り上げ2900億円(前期比22.9%増)、営業利益77億円(同5.2%減)、経常利益80億円(同8.5%減)、純利益73億円(同12.5%増)と予想され、純利益は、過去最高の72億7200万円(2006年3月期)を13期ぶりに更新する。製品の開発・生産を受託するEMSビジネスで車載向け・空調向けが順調に推移し、情報機器事業でも商業施設向けLED設置ビジネスが続伸しており、営業利益、経常利益は海外新工場立ち上げの先行費用負担で小幅減益転換するが、純利益は、税負担が平準化して増益転換し過去最高を更新する。

 とくに今期は、富士通系のエレクトロニクス商社の富士通エレクトロニクスを買収、今年1月に企業買収の第1段階として同社株式を70%取得しており、今年1月の第4四半期から業績寄与が始まる。株式取得は、来年12月に85%、2021年12月に100%と進んで企業買収が完了する予定であり、これを背景に同社の中期経営計画では、最終年度の2022年3月期に売り上げ5000億円、営業利益130億円の達成を目指している。

 一方、スペースリンクは、宇宙開発技術で蓄積した先端技術とノウハウで次世代蓄電デバイスや高精度測位システムなどを開発、経済産業省などや公的な研究機関の公募型共同研究制度や助成金事業に多数採用されており、今回の出資は、急速充電と大容量を両立しEV(電気自動車)などのメイン電源としても活用が可能な革新的なエネルギーデバイス「グリーンキャパシタ TM」の量産開発を加速させ、早期製品化を支援することを目的としている。50億円ファンドによる新規事業創出、成長戦略に弾みがつくことになる。

■GC示現で上昇トレンド転換を明確化し低PER・PBR修正に再発進

 株価は、昨年12月に日経平均株価が一時、1万9000円台を割った世界同時株安に巻き込まれて昨年来安値1726円へ突っ込み、売られ過ぎとして即、底上げ、富士通エレクトロニクスの70%の株式取得で2100円台、スペースリンク出資で2200円台までリバンドした。この間、上昇転換した25日線が下から75日移動平均線を上に抜くゴールデン・クロス(GC)を示現し上昇トレンド転換を明確化し、25日線を下値支持線に右肩上がりの展開を続けている。PER8倍台、PBR0.8倍、配当利回り3.48%の割安修正から上値にチャレンジ、昨年5月以来の3000円大台奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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