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2019年12月13日

【編集長の視点】ステムリムは続落も再生医療医薬の臨床進捗、特許査定などを手掛かりに売られ過ぎ訂正買いも交錯

 ステムリム<4599>(東マ)は、前日12日に23円安の887円と続落して引けた。東証マザーズ指数が、続落したことから今年9月18日につけた上場来安値797円から底上げ途上にある同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ株価水準そのものは、今年8月9日の新規株式公開(IPO)時の公開価格1000円を下回っており、「再生医療医薬」の臨床試験が進捗し、欧州で物質特許が査定されたことなどを手掛かりに売られ過ぎ訂正買いも交錯した。テクニカル的にも上場来高値から上場来安値への調整幅の半値戻し水準でもみ合っており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」の期待を高めている。なお前日12日大引け後に今2020年7月期第1四半期(2019年8月〜10月期、1Q)決算を発表した。

■脳梗塞対象の第U相試験がスタートし欧州で物質特許も成立

 同社が開発している「再生医療医薬(HMGB1ペプチド)」は、骨髄から血中に動員された生体内間葉系幹細胞が損傷組織に集積して機能再生を誘導し、人が本来持つ組織修復能力を最大限に引き出す作用メカニズムがあり、医薬品を投与するだけで従来型の細胞治療と化合物医薬品による治療を可能にするもので、安全性、品質管理、コストのすべてで細胞治療を上回る優位性を発揮する。

 この開発パイプラインは、表皮水疱症、脳梗塞、心筋症などを適応症に進んでおり、今年11月4日にはライセンスの導出先の塩野義製薬<4507>(東1)が進めている脳梗塞を対象として第U相臨床試験での第1例目の被験者への投与が行われた。また、11月25日にはHMGB1タンパク質の断片ペプチドが、新規物質として欧州で特許に査定されたと発表、医薬品開発の可能性を大きく広げる。

 一方、今2020年7月期業績は、事業収益が4億円(前期は1億円)、営業利益が10億9000万円の赤字(同7億2600万円)、経常利益が11億3400万円の赤字(同7億2200万円の赤字)、純利益が11億3700万円の赤字(同7億2100万円の赤字)と予想されている。売り上げは、開発進捗に伴うマイルストーン収入により大きく伸びるが、研究開発費が新規開発や人員増、研究施設の拡張費用により2018年7月期の4億5300万円から前期に6億4000万円に拡大し、今期は11億3600万円と計画していることが要因となる。なお前日大引け後に発表された今期1Q業績は、HMGB1ペプチドを用いた再生誘導医薬開発プロジェクトで主に3つの適用症を対象に研究開発を進め、事業収益はなく、営業利益は2億1600万円の赤字、経常利益は2億7100万円の赤字、純利益は2億7200万円の赤字となった。一部では、表皮水疱症患者を対象として第U相臨床試験の結果発表は、一部で2019年度末〜2020年度初めとも観測されており、想定範囲内と評価されそうだ。

■最高値から最安値への調整幅の半値戻しを固め全値戻しから上値トライ

 株価は、公開価格1000円でIPOされ公開価格を下回る930円で初値をつけ一時、上場来高値1088円へ切り返す場面もあったが、新興市場のバイオ株の人気離散も響いて上場来安値797円に突っ込み、国内大手証券の最上位投資判断、強気の目標株価設定や臨床試験の第1例投与や特許査定などを手掛かりに底上げした。なお公開価格割れは売られ過ぎであり、相場格言通りに「半値戻しは全値戻し」期待を高め、最高値奪回から上値トライが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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