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2020年07月01日

エイジアは上値試す

 エイジア<2352>(東1)はメール配信システムの大手である。データ分析ソリューションと連携するメッセージ配信最適化ソリューションを推進している。21年3月期は新型コロナウイルスによる機会ロスなどを考慮して減益予想だが、保守的だろう。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■メール配信などe−CRMシステム「WEBCAS」シリーズが主力

 自社開発e−CRMシステムのWEBCASシリーズのアプリケーション事業を主力として企業のCRM運用支援を行い、コンサルティング、システム受託開発、EC事業(18年9月譲り受けたベビー服ECサイト運営事業)も展開している。

 20年3月期のセグメント別売上高構成比はアプリケーション事業77%、コンサルティング事業15%、オーダーメイド開発事業1%、EC事業7%、営業利益構成比(調整前)はアプリケーション事業100%、コンサルティング事業1%、オーダーメイド開発事業1%、EC事業▲2%だった。収益面では下期の構成比が高い特性がある。またクラウドサービスが拡大してストック型構造の特性を強めている。

 メール配信システム「WEBCAS e−mail」は、顧客の嗜好、属性、購買履歴などに基づいたOne to Oneメールを、世界トップレベルの最高300万通/時で送信することが可能な超高速性が強みである。20年3月には多言語配信機能を標準搭載した新バージョンを発売した。WEBCASシリーズはメール配信システム「WEBCAS e−mail」を中心とするe−CRMアプリケーションシリーズで、20年6月には導入企業数が累計6000社を突破した。国内メール配信パッケージ市場でシェア1位である。

 なお19年11月にはインタートレード<3747>の子会社で暗号資産関連事業を展開するデジタルアセットマーケッツに出資、20年1月にはクラウドセキュリティの国際規格ISO/IEC27017の認証を取得している。

■M&Aも活用して成長目指す

 中期経営計画では目標値として、23年3月期売上高26億円、EBITDA8億円(20年3月期実績売上高18億76百万円、EBITDA5億10百万円)を掲げている。

 顧客のマーケティング活動に対する横断的なソリューションの提供を目指し、クラウドサービスのさらなる成長、M&Aによる新規事業での「もう一つの柱」づくり、財務戦略の最適化などを推進する。

 なお20年5月には、日本成長投資アライアンス(J―GJA)と業務提携し、J−GIA1号投資事業有限責任組合に対して第7回新株予約権を発行(6月4日に払込完了)した。

■21年3月期減益予想

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比1.3%増の19億円、EBITDAが14.1%減の4億35百万円、営業利益が28.7%減の3億30百万円、経常利益が29.8%減の3億30百万円、純利益が29.8%減の2億25百万円としている。配当予想は2円増配の25円(期末一括)である。

 新型コロナウイルスによる機会ロスなどを考慮して減益予想としているが、保守的だろう。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の2単元以上保有株主対象

 株主優待制度は、毎年3月31日および9月30日時点の2単元(200株)以上保有株主を対象として、保有株式数および保有期間に応じて株主優待ポイントを進呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り高値圏

 株価は高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月30日の終値は1405円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円85銭で算出)は約25倍、今期予想配当利回り(会社予想の25円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS389円89銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約62億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:18 | アナリスト水田雅展の銘柄分析