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2021年01月06日

【編集長の視点】あさひは緊急事態宣言再発出で3Qの高進捗率業績と増配を見直し小反発

 あさひ<3333>(東1)は、前日5日に1円高の1618円と小反発して引けた。同社株は、昨年12月25日に発表した今2021年2月期第3四半期(2020年3月〜12月期、3Q)業績が、大幅増益で着地し上方修正された通期予想業績をすでに上回る高利益進捗率を示したものの、その今期通期予想業績を据え置いたことが響いて下値を探る展開となった。しかし、東京都など首都圏1都3県の知事の要請で、菅義偉首相が、7日にも緊急事態宣言を再発出すると観測されたことから下値に自転車需要の拡大による業績上ぶれを催促する割安株買いが再燃した。株式需給的にも、信用取組が株不足となっており、下値で売り込んだ売り方の買い戻し思惑を誘っている。

■3Q利益はPB商品「オフィスプレスe」などの寄与で通期予想をオーバー

 同社の今2021年2月期業績は、昨年9月28日に上方修正され売り上げ660億円(前期比10.3%増)、営業利益60億円(同49.8%増)、経常利益61億7000万円(同45.3%増)、純利益36億7300万円(同43.5%増)と大幅続伸が予想され、純利益は、前2019年2月期の過去最高(25億5900万円)を大幅連続更新する。コロナ禍に対して昨年4月に緊急事態宣言が発出され、テレワークの推進や「三密」回避のために公共機関による通勤よりも自転車通勤が勧奨されて自転車需要が拡大したことなどが要因となった。

 これに対して今期3Q業績は、売り上げ546億6700万円(前年同期比13.0%増)、営業利益68億8100万円(同50.9%増)、経常利益72億1700万円(同52.2%増)、純利益48億4800万円(同54.9%増)と大幅続伸して着地し、利益は、すでに通期予想を上回った。昨年10月下旬に新製品としてプライベートブランド(PB)の電動アシスト自転車「オフィスプレスe」を発売したことなどが寄与した。2月期通期業績は、昨年9月の上方修正値を据え置いたが、年明けの新規感染者の拡大で緊急事態宣言の再発出することになれば、自転車需要の拡大から業績再上ぶれ期待が高まってくる。なお配当は、3Q好決算とともに期初予想の年間18円を28円(前期実績18円)に引き上げ増配を予定している。

■PER11倍の割安修正を逆日歩のつく信用好需給がサポート

 株価は、コロナ・ショック安のなか年初来安値934円へ突っ込んだが、昨2020年6月以降に月次売上高が、前年同月比30%増〜40%増と好調に推移したことで上値を追い年初来高値1989円まで買われて2.1倍化した。同高値後は、昨年9月の今期業績の上方修正で1965円高値、月次売上高の続伸で1933円高値をつけたものの、利益確定売りが優勢となり1517円まで下値を探り、戻りを試したあと3Q好業績発表では2月期通期業績を据え置いたことが響いて再び1600円台を出没する動きとなった。このため信用売り残が積み上がり信用倍率は0.67倍となり、逆日歩がつく好需給となっている。PERは11倍台と割安であり、売り方の買い戻しも加わり、昨年来高値奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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